ラウンドガールがこの後、蹴られてしまう @HFC MMA YouTubeより

　4月19日（金・現地時間）ロシアで開催された総合格闘技イベント『ハードコア・ファイティングシップ（HFC）』のメインイベントのリング上で、試合開始前のファイターがラウンドガールの尻を蹴りつける事件が発生。 　彼は試合で1R TKO負け。しかし試合後にも陣営ごと相手に襲いかかり、重傷を負わせた。 『HFC』は彼をロシアMMAから永久追放の処分を下した。 【フォト＆動画】”無法者”ファイターがラウンドガールの尻をキック！勝った相手が襲われ重傷を負う 　この荒くれファイターの名前はアリ・ヘイバティ（33=イラン）。オープンフィンガーボクシングやキックボクシングの試合を重ねては、会見でもいきなり相手を蹴り飛ばすなどの狂犬キャラで注目を集めている。 　今回は公式MMAのデビュー戦だ。ライト級の一戦で、既にプロMMA 10勝6敗の戦績を上げているアルカディ・オシピアン（26=ロシア）と対決となった。 　この興行『HFC』では、試合開始前にもラウンドガールがケージ内を歩くが、ヘイバティが、自分の前を通り過ぎたガールの尻にキックした！ 　ガールは振り返り表情を変え、ヘイバティに詰め寄ろうとしたが、レフリーが2人を分断した。 　試合では、ヘイバティが相手に何度もテイクダウンされ、マウントから殴られまくる。1R4分25秒、レフリーが試合を止め、ヘイバティはほぼ何も出来ないまま、TKO負けとなった。 　試合は終了したが、なんとヘイバティが後ろから後頭部にパンチ！引き離されるも、たびたび相手に攻撃しようとする狂犬ぶりだ。 　相手選手や、制止しようとケージに入ってきた『HFC』のファイターたちが、試合前のラウンドガールへの所業を問い詰めると、ヘイバティは逆ギレ。 　最後には選手、スタッフ入り乱れての大乱闘となり、勝利した相手がケージの外へ逃げるも、ヘイバディ陣営に追いかけられ、殴られ蹴られる！「深刻な身体的損傷を負った」（ロシアメディアより）とのことだ。 　ヘイバディは主にラウンドガールへの暴行を理由に、ロシアのMMA興行から永久追放。さらに罰金全額をガールに払うこととなった。 　ヘイバティは自身のSNSで、ガールの”マリア”と共にビデオ出演。ヘイバティは「緊張して、感情が高ぶってしまい、ひどい行動を取ってしまった」と説明。さらに「公の場で謝罪したい。私は既婚男性なので、女性のジェンダーを尊重します」と謝罪した。 　この騒動の一部始終は、各SNSで拡散され「今度は『リングガールを蹴ってはいけない』というルールを作らなければ」「彼はリングガールを蹴った時点で失格となるべきだった」と呆れたコメントが並ぶ。 　また『HFC』にも「サーカス以下の団体」「ガールを守らず、選手たちだけが抗議していた、最悪の団体」と非難の声が並んだ。 　過激な行動で注目を引くことが、世界の格闘技の主流の一つとなりつつあるが、本格的に見直さなくてはいけない時期に入っているのかもしれない。