<吉本実憂>目指したのは「今までとはレベルの違う悪女」 話題の「消せない『私』」 共感ゼロも踏み込めたワケ
俳優の志田彩良さん主演の連続ドラマ「消せない『私』―復讐(ふくしゅう)の連鎖―」(日本テレビ)に出演する吉本実憂さん。主人公・灰原硝子(志田さん)の復讐の相手で、高校時代、クラスのカースト上位にいた海崎藍里を演じ、その悪女ぶりでドラマの序盤を大いに盛り上げた。「今までとはレベルの違う悪女を作り上げたいなと思っていた」と明かす吉本さんに役作りの裏側を聞いた。 【写真特集】27歳になった“国民的美少女”を撮り下ろし! 怖すぎるドラマカットも一挙公開 ギャーーッ!!
◇新しい引き出しが増えたような気はしています
ドラマは、黒田しのぶさんのマンガ「消せない『私』~炎上しつづけるデジタルタトゥー~」(ぶんか社)が原作。高校時代にいじめに遭い、家族も友だちも全て奪われて人生を台無しにされた主人公が、10年の時を経て復讐する姿を描く。
吉本さん演じる藍里は、美人だがプライドが高くわがまま、高校時代に自分より目立ち始めた硝子に嫉妬し、暴行事件の計画を立てた主犯者。貧乏な実家と毒親の母親に対して強いコンプレックスを持ち、玉の輿を夢見ていたが、硝子の復讐により、幸せの絶頂から奈落の底に突き落とされた、はずだったが……。
過去の悪女役と比べて、今回の藍里には共感できるところが「なかった」という吉本さん。
「どんな悪女を演じても、好きになれる要素はあったのですが、藍里のような役は初めてで。こんなに好きになれないことってあるんだなと思って、演じるのはより難しかったのですが、その分、自分の感情じゃない、新しい引き出しが増えたような気はしています」
藍里を演じるにあたって軸にしたのはプライドの高さ。さらに意識したのが、異性を前にしての“あざとさ”だ。
「基本、男の人にはあざとく(笑い)。藍里は、すごく嫌な女の子なのですが、そのあざとさも不自然にはならないようにしたいなって。女性から見ると、すっごく分かりやすいあざとさなのですが、男性はそれにだまされてしまうんだな、みたいなのは、男性と話すシーンで意識した部分です」