坂本の右ボディー（撮影・上岸卓史）

　シュートボクシング（SB）の「SHOOT BOXING 2024 act.2」（4月13日、東京・後楽園ホール）でシュートボクサーが他団体の選手を迎え撃つ対抗戦が4試合行われた。オープンフィンガーグローブマッチ（OFGM）のヘビー級戦でSB日本ヘビー級3位の坂本優起（シーザージム）とGRACHANを主戦場にするMMAファイターの荒東“怪獣キラー”英貴（パンクラス 大阪稲垣組）が対戦した。 「負けたら改名マッチ」として行われたこの試合。前日会見では荒東が「負けたら『人力・車太郎』になっていただきます」と先制パンチ。坂本も「負けたらそれは甘んじて受けさせていただく」と了承したことから坂本は「人力・車太郎」への改名のピンチの中での試合だったが、3-0の判定勝ちを収めた。

坂本の右ハイ（撮影・上岸卓史）

　1R、坂本は圧をかけ左インロー、右ハイ。荒東も左インロー。坂本が詰めて左右のフック。荒東もパンチを返す。荒東はローを出すが、坂本はキャッチするとパンチにつなげる。坂本は右ストレート、右ミドル。荒東もパンチを返すが坂本は組み止める。圧をかける坂本が左右のフック、右ボディー。荒東もヒザをボディーに返し、左右のパンチを振る。坂本も右ストレート尾、右フックを返す。オープンスコアは1人が10-9で坂本。 　2R、圧をかける荒東だが坂本は圧をかけ返し、左右のパンチを顔面に連打。組み付く荒東だが、投げるまでには至らず。圧をかけた荒東が体を預けてパンチ。坂本も細かいパンチを返す。荒東が前に出るが坂本はカウンターで右のショート。そして右アッパー。荒東は前に出てロー。坂本は顔面に細かいパンチを連打。オープンスコアは2人が10-9で坂本。

敗れて崩れ落ちる荒東（撮影・上岸卓史）

　3R、始まる前に「おら、いくぞー」と気合の荒東。荒東は圧をかけてパンチも坂本もロープを背負いながら細かいパンチ。体を預け押し込む荒東だがブレイク。圧をかけてパンチの荒東に坂本はロープを背負いながらもパンチを返す。荒東はコーナーに詰めて右フック。なおも押し込むがブレイク。体を預け圧をかける荒東に坂本は左右のパンチを連打。ブレイク後も前に出る荒東のパンチが坂本の顔面を襲うが、坂本も打ち返し、近距離での打ち合いのままゴング。 　判定は30-29、30-29、30-27の3-0で坂本が勝利。荒東は判定が下るとリングに崩れ悔し涙を流した。 　坂本は試合後のマイクで「今回は“負けたら改名マッチ”ということで、荒東“怪獣キラー”英貴さんとやらせていただいて、勝ったので“怪獣キラー”のリングネームを頂戴しようかなと思います。これからは坂本優起改め、坂本“怪獣キラー”優起でよろしくお願いします。荒東選手、ありがとうございました」と“怪獣キラー”の継承を宣言した。