良き父のもう一つの顔 ジョシュ・ハートネットが“切り裂き魔”を怪演、シャマラン監督と初コラボ
「シックス・センス」「オールド」M・ナイト・シャマラン監督の最新作「トラップ」のメイキングカットが公開された。ジョシュ・ハートネットが、良き父とサイコな切り裂き魔という二つの顔を持つ男を怪演している。 【動画】「トラップ」日本版予告編 もしテイラー・スウィフトのような国際的スターのライブ会場に凶悪犯が紛れ込んでいたとしたら――本作は、シャマラン監督のこんなアイデアから始まった。 主人公クーパーは、溺愛する娘ライリーのために、彼女が今夢中の世界的アーティスト、レディ・レイヴンが出演するアリーナライブのプラチナチケットを手に入れる。父親と会場に到着したライリーは、最高の席に大感激。遂にライブが幕を開け、大観衆が熱狂に包まれる中、クーパーは異変に気付く。会場内に異常な数の監視カメラが設置され、300人の警官が押し寄せていたのだ。 ショップの店員がクーパーに「ここだけの秘密」と、世間を恐怖に陥れている切り裂き魔がライブに来るというタレコミがあり、このライブ自体が仕組まれたトラップだと教えてくれる。だが、その謎に満ちた殺人鬼こそ、心優しき父親にしか見えないクーパーだった。 「パール・ハーバー」「ブラックホーク・ダウン」などで知られ、一躍トップ俳優となったハートネット。数多くの作品で個性的な演技を披露してきた彼は、家族との時間を大切にするため休養期間を設けた。2023年公開のクリストファー・ノーラン監督作「オッペンハイマー」で物理学者を演じて俳優業を再開、次に選んだ新プロジェクトが本作である。 良き父とサイコな切り裂き魔という二つの顔を持つ男クーパーを演じたハートネットは「脚本には、壮大で、奇想天外で、珍しい要素がたくさんあり、中にはとてもダークな部分もある。しかし、ナイトならすべてをまとめ上げ、全体として驚きに満ちた作品に仕上げてくれると思った」と出演を即決し、逃げ場ゼロの状況に追い込まれる難役に挑んだ。「『トラップ』というタイトルが示すように、クーパーはかなり厄介な状況に陥っている。私の仕事は、彼の頭の中に入り込み、彼の視点からすべてを感じ取ることだった」と役作りを進め、複雑なキャラクターを体現している。 今回初披露されたメイキングカットは、ハートネットが巨大アリーナの通路でシャマランの指示に耳を傾けている姿をとらえている。互いに真剣なまなざしで話し合う初コラボとなる2人の熱意が伝わる一枚だ。 シャマラン監督は、「この映画を観る大きな理由の一つは、ジョシュの素晴らしい演技を観ることだ」と、絶大な信頼を寄せている。 「トラップ」は10月25日公開。