駅前の“商業施設”閉鎖から10年…老朽化目立つ「苫小牧駅前プラザエガオ」の解体が決まる 地権者と市で難航していた協議が合意 北海道苫小牧市
北海道放送(株)
長年閉鎖されていた商業施設「苫小牧駅前プラザエガオ」について、北海道苫小牧市は、土地の所有者と合意ができたとして2026年年度にも、解体する方針を明らかにしました。 松尾香奈記者 「JR苫小牧駅の目の前にあるこちらの商業施設ですが、現在は閉鎖されていて、壁紙がはがれていたり、天井が抜け落ちてしまっています」
1977年に開業した旧「サンプラザビル」は、ダイエーがメインテナントとして入り、買い物客で賑わいました。 しかし、郊外に大型商業施設が誕生したことをきっかけに利用客が減少。 その後も経営不振が続き、2014年に施設は閉鎖となりました。
苫小牧市は駅前の再開発を促したい考えでしたが、地権者のうち「大東開発」との協議が難航し、施設はそのままの状態となっていました。 施設の閉鎖からおよそ10年。苫小牧市の岩倉博文市長は5日の会見で、再開発の協議が難航していた「大東開発」と、土地の交換について合意したことを発表しました。 「大東開発」は、土地を市に譲渡する一方で、市は同じ再開発地域で、同程度の土地を「大東開発」に譲渡するとしています。 岩倉博文市長 「この10年いろいろな経過があった。なかなか合意点が見つからずに時間が経ってしまった。ホッとすると同時に、市民に心配をかけてきたので、これから緊張感を持ってやっていきたい」 これを受けて市は、2026年度にも施設の解体を行う方針を固め、すでに計画している基本構想に基づいて、駅前の再開発を前進させる考えです。 「エガオ」の解体費用は、およそ15億円と試算されていて、市は再開発の財源について国の補助金なども活用したい考えです。 解体されるビルの付近には、苫小牧市役所のサテライトや商業施設やホテル、サイエンスパークなどの建設が想定されているということです。 10年近く放置されていたビルの解体によって、苫小牧駅前街の印象が大きく変わる日も近いかもしれません。ビルの解体は2026年度に始まる見込みです。
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