珠洲で仮設住宅入居始まる 40世帯102人 県内2例目
珠洲市で9日、能登半島地震の被災者向けに建設された応急仮設住宅40戸への入居が始まった。40世帯102人が入る予定。県内での仮設住宅入居は輪島市に続いて2例目で、部屋に入った住民は「水が出る。これで毎日、ゆっくり風呂に入れるわ」と笑顔を見せた。 入居が始まったのは同市正院小グラウンドに整備された2DK32戸、4LDK8戸で、キッチンや風呂、トイレ、テレビが備え付けられている。断水が続いているため、上水の受水槽と、下水の浄化槽も設置した。 9日午前、入居者らはそれぞれの住宅に布団や衣類を運び入れた。同市正院町小路の自宅が全壊した稲荷富美子さん(83)は娘夫婦と3人で入居する。「蛇口をひねると水が出ることがうれしい」と話した。 市内では6日現在で仮設住宅456戸が着工している。石川県は用地確保を進め、さらに増やす方針。