今日!有馬記念「どの馬が勝ってもおかしくない」大混戦の“戦国有馬”で何が勝敗を分けるのか…浮かび上がった注目の4頭とは?
追い切りの動きのチェックも重要だ。素晴らしい動きを披露したのが、揃って“死の8枠”に回ったスターズオンアースとスルーセブンシーズ(牝5,尾関 知人)の2頭。しかも「牝馬が強い」という近年のトレンドにのっかった牝馬である。 中山2500mで争われる有馬記念は、コーナー6回のトリッキーなコース。それだけに枠順は重要なファクターとなる。それゆえにスルーセブンシーズの池添謙一は8枠15番に「ちょっと考えたいと思います…」と思わず絶句。スターズオンアースのクリストフ・ルメールも、8枠16番に「心臓が痛いです。ちょっと大変な番号。ポジティブな騎乗をしていきます」と懸命に気持ちを切り替えていた。2頭の運命はレース展開に委ねられるのかもしれない。 レース展開はどうなるのか。 2枠4番に入ったG13勝のタイトルホルダー(牡5、栗田徹)は、今回がラストラン。強気な先行策をとってレースを引っ張ると予想されている。場合によっては大逃げを打つかもしれない。これに続くのが、ステイヤーズSを逃げて勝った4枠7番のアイアンバローズ(牡6、上村洋行)、一昨年の2着馬で今回ブリンカーを装着する3枠6番のディープボンド(牡6、大久保龍志)も早めの競馬をしそうで、縦長の展開になりそうなのだ。 そうなれば、有馬記念で過去にも何度も見せ場を作ったマクリが一発決まる可能性はある。この形になると、ドウデュース、ソールオリエンスが浮上してくる。 2014年の枠順抽選は、1番クジから順番に希望する枠番を選択する形で進み、結果2枠4番ジェンティルドンナ、3枠6番トゥザワールドで決まり、馬連で万馬券決着だったことがある。内枠が有利とされる有馬記念だけに1枠と3枠に入った2馬に可能性はある。また“死の枠”となる8枠を引いてしまったが、中山で4勝を挙げ、宝塚記念でイクイノックスを追い詰めたスルーセブンシーズがその役割を演じる可能性もあるだろう。
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