優雅な舞に見とれてしまう…1000kmも移動するチョウ「アサギマダラ」、好物フジバカマ目指して多数飛来 さつま町
鹿児島県さつま町田原の農家三角正史さん(74)が自宅庭と隣の畑に植える秋の七草フジバカマに、チョウ「アサギマダラ」が多数飛来している。珍客が披露する優雅な舞に、来場者は見とれている。11月下旬まで楽しめそう。 【写真】フジバカマの蜜を吸うアサギマダラ=6日、鹿児島県さつま町田原
県立博物館によると、アサギマダラは全国各地で確認でき、一部は風に乗って春に北上したり、秋に南下したりする。移動距離が1000キロを超す例もあり、実態把握のため、羽に場所や日付を記して放すマーキング調査が進んでいる。 三角さんは、アサギマダラの雄が好むフジバカマを4年前に植栽。株分けなどで現在は5アールに広がり、群舞するようになった。2年前には羽に「えひめ」と書かれたものもいた。 今季は10月末から飛来し始め、11月6日は数十匹を確認。「例年より2週間ほど姿を現すのが遅く、心待ちにしていた。紫尾山を望めるので景観も楽しんで」と話した。場所は同町田原の霧島神社近く。
南日本新聞 | 鹿児島