『自転車に高齢者マーク』母娘が街で見かけた男性...どうして?話を聞くため探してみた そしてわかった真剣な想い「本当に私は真っ直ぐ走っているんやろか...命を大事に、車を運転する人を守るため」
(記者)「この男性のことをご存じですか?」 (豊中市議 和田愛美さん)「はい、そうですね。自転車に高齢者マークを付けたんだ、ぜひ見てくれ、ということで見せてもらって。これ付けてもらったら安全なんかなぁと思ってTwitter(現X)に載せました」
やっと会えたジャンハイ・グッチさん79歳
この時の男性が『ジャンハイ・グッチ』さんなのでしょうか。取材の趣旨を伝えてもらうと、取材OKとの返事があり、探し始めて5日、ついに…。 (記者)「ジャンハイ・グッチさんでお間違いないですか?」 (グッチさん)「ジャンハイ・グッチです」
ジャンハイ・グッチさん79歳、ご本人にお会いすることができました。 早速、自転車を見せてもらうと、ありました!
確かに自転車の後ろに、手紙にあった写真と同じ高齢者マークが付いています。高齢者マークは自転車の前にも。でもどうして自転車に高齢者マークを付けるようになったのでしょうか?
(ジャンハイ・グッチさん)「私が運転していたら、風が吹いてきて、パパッと横に行ったら、ちょうど後ろから車が来ていてね。車がピュッと避けてくれたから良かったものの、同じような年寄りが運転していたら、ひょっとしたら後ろから追突されたかもしれない。70代の人の交通事故がものすごく多い」
きっかけは子どもたちに勧められた免許返納
車の運転が好きだったグッチさんは現在79歳。2年前、子どもたちに説得されて運転免許を返納。それと同時に、車を手放すときに取っておいた高齢者マークを、自転車に付けることを思いついたといいます。
(記者)「高齢者マークを付けると違いはありますか?」 (グッチさん)「全く違いますよ。本当に全く違う。後ろから来る車にひやひやひやひやして運転していたのが安心になって、前から来る車もゆっくり行ってくれるし」
効果を実感したグッチさんは、警察にも違法ではないと確認した上で、スーパーや公園など出かけた先で広めています。自転車の前かごに40枚ほどの手紙を入れ、この日は大阪・豊中駅前に。自転車で走る姿を車から見ても、高齢者マークははっきりと見えます。