73年ぶりの名誉市民は「市の礎を築いた人」 “地図にない湖”と呼ばれた新潟の湿地帯を、豊かな穀倉地帯に
新潟市は10月25日、市の名誉市民に選ばれた亀田郷土地改良区(新潟市江南区)元理事長の故・佐野藤三郎さん(1923~94年)の長男・正人さん(74)=新潟市東区=に、佐野さんへの名誉市民章と表彰状を贈呈した。 佐野藤三郎さんの写真や年譜はこちら 佐野さんは旧石山村(現・新潟市東区)出身。水はけが悪く「芦沼(あしぬま)」「地図にない湖」と呼ばれた亀田郷の湿田の乾田化などに力を尽くした。10月25日は新潟市中央区で贈呈式が行われ、野島晶子副市長が「幅広い分野で偉大な功績を残し、新潟市の礎を築いてくださった」とたたえた。 新潟市の名誉市民には書家・歌人の會津八一らがいる。市は昨年、存命であることなどの要件を改正し、佐野さんは1951年以来73年ぶり、4人目の名誉市民となった。