【清野菜名インタビュー】しんどさや不安を1つずつ乗り越えて、今ここにいる
繊細さとブレない強さをあわせ持つ“しなやかな人”清野菜名さん。彼女の“しなやか”な魅力に迫る! 〈画像で見る〉清野菜名さんのインタビューショット
清野菜名のこれまでと、今。
10代のころから数々の話題作に出演し、その演技力や存在感を高く評価されてきた清野さん。それでも「順風満帆ではなかった」と語る彼女のこれまでと、今について赤裸々に語っていただきました。
辛さや不安をひとつずつ乗り越えて、今ここにいる
13歳で雑誌の専属モデルとしてデビュー。16歳で俳優業をスタート。そこからの13年を「ずっとしんどかったし、自信もなかった」と清野さんは振り返る。 「10代の頃はアルバイトをしなくてもやっていけるようになることが目標でした。この世界に居続けられるのかずっと不安で。その後お仕事をたくさんいただけるようになっても、今度は“アクションだけ”って思われているのでは?なんて思ってしまったり……。20代半ばまでは葛藤の連続でしたね」
そんな日々の転機のひとつとなったのが、映画『キングダム』シリーズへの出演。話題作の中でも重要な役柄を演じることで、さまざまな気づきがあった。 「私が演じる“羌瘣(きょうかい)”は原作や映画のファンの方たちから愛されているキャラクター。そのイメージを壊さず、かつ魅力を伝えなければ、というプレッシャーが毎回すごいんです。だからこそ、不安や疑問はすぐに周囲に相談してきました。作品はみんなでつくり上げるもの。一人で抱えているだけでは何も変わらないし、進展もない。だからこそ躊躇せずに周囲の知恵を借りようと考えたんです。公開中の『キングダム 大将軍の帰還』で3作目の参加ですが、ここまで大きな作品に関わらせていただくのも初めてだったし、担う責任もとてつもなかった。だけど目の前の壁をひとつずつ乗り越えてここまで辿りつけたことが、大きな自信となりました。この経験はこれから始まる30代にきっと、活きるはず」
俳優 清野菜名/Nana Seino
1994年10月14日。愛知県出身。2007年デビュー。アクション俳優としても定評があり、近年では、『異動辞令は音楽隊!』『耳をすませば』『ある男』『キングダム 運命の炎』など数々の映画に出演し、昨年はドラマ『日曜の夜ぐらいは…』で主演も務めた。コメディドラマ『No Activity』シーズン2が9月13日よりPrime Videoにて全6話一挙独占配信開始予定。現在公開中の映画『キングダム 大将軍の帰還』に出演。 撮影/三瓶康友 ヘアメイク/岡田知子(TRON) スタイリング/長張貴子 取材・文/中川知春 Edited by 佐藤 水梨
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