速やかな島外避難へ 石垣市で国民保護の手順を検証
沖縄テレビ
石垣市では25日、国民保護法に基づき住民を島の外に避難させるための手続きを確認する作業が行われました。 ▽訓練開始のアナウンス: 「受け付けの方まで誘導お願いします」 25日は国や県なども参加し武力攻撃予測事態を想定し住民を航空機で島の外へ移動するまでの手順を検証しました。 国は、有事の際に先島諸島の住民を九州や山口県に避難させる方針で石垣市では、1日に最大で45便の航空機を運航しおよそ1万人の避難を想定しています。 ▽職員の説明: 「登録したQRコードをかざしてもらえれば氏名振り仮名等記載された避難確認書がプリントアウトされる」 避難者には安否確認の書類が発行され同時に航空機の座席登録を済ませ空港に向かうバスに乗り込みます。 避難者役として参加した人からは不安の声も聞かれました。 ▽目が不自由な平良常さん(88): 「目が不自由ですから一人で行動が出来ないのでとても心配です。介助してくれる方が丁寧にやってくださることを願っています」 ▽與古田遼記者 「避難する住民の想定としてあちらの保安検査を通過した後臨時で設置された門型の金属探知機を通過して航空機の中へ進みます」 午後9時からは石垣空港で保安検査や搭乗手続きまでの流れを確認しました。 小型機1機の定員である165人の避難者役が参加して確認書のQRコードで搭乗手続きを行いました。 ▽館内アナウンス: 「ただいま7番スポットに航空機が到着しました」 航空機の到着後およそ30分で搭乗手続きを終え離陸する想定に対し25日は25分で離陸準備が整いました。 一方、課題も浮かび上がりました。 ▽中山義隆石垣市長: 「動線のなかで停滞する部分があったりとかしましたので、登録等においても若干戸惑うところがありましたので次に向けての色んな問題点も解決する材料にしたいなと思います」 ▽前泊正人竹富町長: 「高齢の方足が不自由な方もいらっしゃいますそういったところで歩行スピードも全然違うと思いますので今回の様なスムーズな形ではいかないということははっきりしていると思いますので、サポートをどうしていくのかここはまた課題であります」 今回の検証結果は来年1月の図上訓練を踏まえ策定される避難要領に反映されるということです。
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