会津産馬毛活用の「枕」紹介 17日まで福島県会津若松市で体験会 寝具づくりプロジェクト
会津産馬毛を使った高級寝具の製品化を目指す福島県会津若松市の関美工堂、注文住宅を手がけるBANKS(郡山市)、老舗寝具メーカー石田屋(金沢市)の3社は16、17の両日、会津若松市内のヒューマンハブ天寧寺倉庫で寝具の体験会を開いている。 馬毛は弾力性と保温性に優れ、欧州では古くから寝具などに使われているが、日本国内では廃棄されてきた。3社は昨年、会津の馬文化を生かした国産馬毛の寝具作りに向け「AIZU horse hair(会津ホースヘアー)プロジェクト」を設立。馬の尻尾の毛の加工をオーストリアの専門会社に依頼し、試作品作りを進めている。 今回は新作の枕を紹介している。馬毛10キロから3個の枕を生産できる。今後はマットレス作りも予定している。BANKSの長谷川大輔さんと関美工堂代表取締役の関昌邦さん、石田屋代表取締役の田中陽雫美(よしみ)さんは「馬毛は100年以上長持ちする。天然素材を生かした良質な寝心地を体感して」と来場を心待ちにしている。
会場には欧州産馬毛の寝具、BANKSが手がける会津桐のベッドフレームなども並ぶ。入場無料。時間は午前10時から午後6時まで。問い合わせは天寧寺倉庫へ。