世帯年収1000万円でも「貯蓄ゼロ」は11.5%…「高所得貧乏」に共通するNG行動3つ
年収1000万円の世帯がもらえる年金はいくらか
高所得貧乏に共通するNG行動を紹介しましたが、なかには高所得世帯は老後に高額な年金をもらえるため、そもそも貯蓄は必要ないのではないかと思う人もいるかもしれません。 以下の条件で、現役時代の平均年収別にみた年金受給額をシミュレーションしてみましょう。 ・1975年生まれ ・23~64歳まで会社員として勤務 ・65歳から年金受取を開始 シミュレーションの結果は以下のとおりです。 ●平均年収ごとの目安年金受給額(額面) 平均年収 年金受給額の目安(額面) ・200万円 月10万5000円 ・300万円 月12万5000円 ・400万円 月14万円 ・500万円 月16万円 ・600万円 月18万円 ・700万円 月19万2000円 ・800万円 月21万1000円 ・900万円 月23万3000円 ・1000万円 月23万5000円 平均年収1000万円の会社員は、老後に月23万5000円の年金を受け取れます。 また、妻が会社員経験のない専業主婦の場合、妻の年金額は月に約6万8000円です。夫婦合計で月30万3000円の年金を受け取れます。 老後の生活費を月30万円程度に抑えられるのであれば、世帯年収1000万円の世帯が老後に向けて貯蓄する必要性は薄いでしょう。
老後に向けて動き出そう
老後に必要なお金は世帯によって異なります。 まずは、自分の世帯が老後にどれくらい貯蓄が必要なのかをシミュレーションしてみましょう。 必要な金額の目安がわかったら、その金額を貯蓄するために毎月の節約や資産形成を始めてみてください。
参考資料
・金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査【二人以上世帯調査】令和5年調査結果」 ・厚生労働省「公的年金シミュレーター」
苛原 寛