国内6例目のダニ媒介脳炎患者 50代男性が山菜採りでダニに脚をかまれ発症…発熱や手足のしびれ、現在も入院中 札幌市
24日、札幌市保健所は、市内に住む50代の男性がマダニにかまれた後、脳炎を発症したと発表しました。 マダニが媒介した脳炎患者はこれで国内で6例目(いずれも道内)です。 札幌市保健所によりますと、マダニによる脳炎を発症したのは、市内に住む50代の男性です。 男性は先月中旬、北海道内で山菜採りに行った際にダニに脚をかまれました。
その後、先月23日に発熱や手足のしびれが出たため、市内の医療機関を受診しました。 医療機関からダニ媒介脳炎が疑われると連絡を受けた札幌市保健所は、道立衛生研究所に検査を依頼、24日、陽性が判明しました。 男性は、26日の時点でも市内の医療機関に入院中です。 ダニ媒介脳炎の患者は国内6例目で、いずれも道内で発生しています。 保健所は、草地などに入る際は肌の露出を少なくするよう呼びかけています。 ◆ダニ媒介脳炎の発生状況 1例目1993年…30代女性(北海道渡島保健所) 2例目2016年…40代男性[死亡](札幌市保健所) 3例目2017年…70代女性[死亡](市立函館保健所) 4例目2017年…70代男性(札幌市保健所) 5例目2018年…40代女性(旭川市保健所) 6例目2024年…50代男性(札幌市保健所) ◆マダニが媒介する感染症(札幌市保健所) マダニは、森林や草地など屋外に生息する比較的大型(成虫の体長3~8ミリ程度)のダニ。 生息場所に近づいた動物や人に寄生し吸血する。 ダニ媒介感染症の原因となる病原体を保有していることがあり、かまれると感染することがある。 北海道内では、ライム病、回帰熱、ダニ媒介脳炎の患者が確認されている。 なお、これらの感染症は、通常、人から人に感染することはない。 ・ライム病(潜伏期間:12~15日程度)発熱、倦怠感、慢性遊走性紅斑など ・回帰熱(潜伏期間:7~10日程度)発熱、筋肉痛、関節痛、倦怠感など ・ダニ媒介脳炎(潜伏期間:7~14日程度)発熱、筋肉痛、麻痺、意識障害、けいれん、髄膜炎、脳炎など
北海道放送(株)
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