禁止薬物使用疑惑で殿堂入り落選も票を伸ばしたボンズ、クレメンスのなぜ?
ボンズとクレメンスが殿堂入り資格を得た2013年からの毎年の投票率を順に調べると、最初の3年間は、二人とも、34~37%台に留まっているが、昨年から大きく伸びていることがわかる。 ただ米大リーグ歴代8位の通算609本塁打を放っているサミー・ソーサだけは得票が圧倒的に低い。今回もわずか8.6%となる38票だった。 また今年から資格を得た通算本塁打555本(歴代15位)のマニー・ラミレスも、23.8%に留まった。日本の独立リーグの四国アイランドリーグプラスの高知でプレーする予定の大物打者だ。これらの傾向についてオーズ記者は、「ラミレスの禁止薬物の関連は、ボンズとクレメンスとは違う。彼は薬物検査で引っかかり、彼の経歴には出場停止処分がある」とした。 「マニー(ラミレス)に対しどのように対応するのか、そして次の殿堂入り候補となるA-Rod(アレックス・ロドリゲス)に対しえ、どうするのか。ボンズとクレメンス(の殿堂入り投票)で、悩む時代が終われば、次の疑問が待っている」という文言で記事を締めた同記者。 禁止薬物使用に対する取り締まりが、より厳しくなる前の“疑惑の殿堂入り候補”、ボンズとクレメンスの今後が、時代の移り変わりとともにこのまま「受け入れる態勢」に流れていくのか、それともやはり「拒否」のまま終わるのか。来年以降も、2人の殿堂入りに注目が集まることに変わりはなさそうだ。