「海外移住した時点で孤独だった」モデル・小野千恵子「なんとかなるさ精神」で乗り越えたオランダでの初めての出産・育児「SNSがない時代だったからこそ」
元プロサッカー選手の小野伸二さんの妻で、モデルで実業家の小野千恵子さんにインタビュー。2人の女の子を出産し、育児に奮闘していた当時のエピソードを伺いました。 【画像】「すでに母の顔に!」第一子を出産したばかりの小野千恵子さんや沐浴を学ぶ小野伸二さんの貴重な子育てショット(全18枚)
■出産当日に退院!オランダでの初めての出産と子育て ── ふたりの娘さんを育てていらっしゃいます。最初のお子さんはオランダで出産されたそうですね。そのときのことを教えてください。 小野さん:25歳のとき、オランダで長女を出産しました。いま思うと日本で出産してもよかったのに、なぜか当時、里帰り出産は選択肢になかったんです。私の母に1か月ほど来てもらって、オランダで出産しました。
── 海外でのご出産に不安はありませんでしたか。 小野さん:若かったせいか、勢いでなんでもできると思っていたんですよね。妊娠中の検診には、念のためオランダ語ができるお友達や、夫のチームの通訳をしている方についてきてもらいましたけれど、産むときはひとりでした。片言の英語と「なんとかなるさ」精神で、本当になんとかなりました(笑)。 オランダでは「出産は病気じゃない」という意識が強くて、産後に入院してケアをするという習慣がないんですよね。いまはどうなのかわからないのですが、長女が産まれた19年前は、出産した当日に母子ともに退院するのが普通でした。
入院するときは「陣痛は何分おきか」を確認されて、出産ギリギリにならないと病院に入れてもらえないんです。オランダで出産した日本人の知り合いの方に、「陣痛が来たら、陣痛の間隔時間は短めに伝えたほうがいいよ。病院の言う通りにしていたら、タクシーのなかで産まれちゃうから!」とアドバイスをもらっていたので、私もちょっと短めに伝えました。 出産したあと、日本の病院ならそのまましばらく分娩台で寝かせておいてくれますよね。向こうではすぐに「さあ、立って」と言われて、歩いてシャワーを浴びに行かされるんです。私は貧血で倒れそうになったので車いすに乗せてもらいましたけど、それでもシャワーは浴びました(笑)。