高嶺小移転で百条委 糸満市議会、入札不調究明 沖縄
【糸満】資材高騰などの影響で2度の入札不調となった糸満市立高嶺小学校の移転改築事業を巡り、糸満市議会(金城寛議長)は16日、原因究明のため地方自治法に基づく調査特別委員会(百条委員会)を設置する決議案を賛成多数(賛成11、反対3、退席6)で可決した。 【写真】旧正月、「海人の町」に大漁旗たなびく 沖縄・糸満漁港 航海安全と豊漁願う
高嶺小移転改築の入札不調については2022年の12月定例会で、調査特別委が全会一致で設置された。これまで委員会を11回開催し、市教育委員会に設計書などの提出を求め、入札不調の原因などを質問した。 16日に調査特別委の伊敷郁子委員長が中間報告を行った。中間報告を受け、野党の大田守氏が「資料の出し渋りなどで審議が遅々として進まない。現状の調査には限度がある」として百条委設置を提案し、野党・中立系の市議が賛成した。 与党からは「特別委の審議が不十分だ」との声や、6月の市長選をにらんだ百条委の政治利用だと批判する声が上がり、3人が反対、6人が退席した。 今後、特別委の委員10人がそのまま百条委の審議を担う予定。 (岩切美穂)
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