通天閣「光の天気予報」がピンクに点灯 ── 予報に「雪」レアな光景
31日、大みそかの近畿地方は、日中穏やかな晴れ間が広まったが気圧の谷の影響で雲が広がり、今夜からは雨が降る見込みだという。また、強い冬型の気圧配置となるため、雪となる見込みで「曇のち雪」に。そのため大阪のシンボル通天閣(同市浪速区)のてっぺんにある「光の天気予報」ネオンが同日午後5時ごろ、下半分だけ「ピンク色」に点灯した。同府内で天気予報で「雪」が出ることは少ないため、年に1回あるかわからないネオンが年末に輝いており、通行人らが珍しそうに写真を撮る光景も見られた。
日本気象協会の職員が操作・雪の時は「ピンク色」
通天閣によると「光の天気予報」は、日本気象協会関西支社(同市中央区)の職員が専用の装置で操作している。 同天気予報は予報ネオンと同支社の端末を専用回線でつないでおり365日にわたりボタン一つで晴れは「白」、曇りは「オレンジ」、雨は「青」といった色に点灯し天気を府民に知らせている。晴れ時々曇りなどの天気は、上半分が白、下半分がオレンジ色に点灯する。
ピンクで締めとは、来年なにか「ええこと」が起きそうな予感
浪速区の浪速署前で撮影していた中国人観光客のカップルは「いちばん上にそういう天気という意味があるのは知らなかった。これは記念になる」と、さらに写真撮影を繰り返すも「なかなか撮るのが難しい」と苦笑していた。 通天閣の入り口で受付業務などを担当する職員は「へえ、ピンク色はめっちゃレアですよ」と驚きの表情をみせる。 そんな珍しい天気予報ネオンをみて、通天閣観光の高井隆光副社長は「年の最後にピンク色、つまり雪の予報というのは、この天気予報が始まって以来、初めてのことやと思います」と笑顔で話した。
大阪のシンボル・2014年の終わりに珍しい色に輝いた
また、高井副社長は「通天閣は年中無休でやっておりますので、あす1日などは、ぜひ『ビリケンさん』で初詣といったこともやります。このピンク色に、なにか来年もおもしろいことが起きそうな予感です」などと話し、新年の営業準備にとりかかっていた。 大阪のシンボルネオンが2014年の終わりに珍しい色に輝いた。来年の「なにわ」もええ年になりますように。