横浜流星「報知映画賞」表彰式に登壇 阿部寛がサプライズで登場しお祝い「俳優たちにとって大きな希望となる」
横浜流星が16日、都内で行われた『第49回報知映画賞』(報知新聞社主催)表彰式に登壇。公開中の映画『正体』で主演男優賞を獲得した。阿部寛がサプライズでお祝いに駆けつけた。 【写真】横浜流星とサプライズでお祝いに駆けつけた阿部寛 『報知映画賞』はスポーツ新聞が単独で開催する初の映画賞として1976年に誕生し、今年で49回目の開催となった。各賞が読者投票と選考委員会により決定し、15日表彰式が行われた。 原作は、染井為人による傑作小説「正体」。日本中を震撼させた殺人事件の容疑者として逮捕され、死刑判決を受けたが脱走し潜伏を続ける主人公。脱走した殺人事件の容疑者を追う刑事が、逃走先で容疑者と出会った人々との取り調べから、まるで別人のような新たな人物像に出会う様を描くサスペンスエンタテイメント作品。本作のメガホンをとったのは、『余命10年』(2022年公開)、『青春18×2 君へと続く道』を手がけた藤井道人監督。 横浜流星は、映画『正体』で、脱獄し姿を変えながら逃走する死刑囚、鏑木を演じた。昨年に引き続き2年連続の主演男優賞受賞で、2022年の助演男優賞から3年連続の受賞は、「報知映画賞」初の快挙となった。また、映画『正体』は助演女優賞に吉岡 里帆、作品賞・邦画部門と3冠を獲得した。 サプライズでお祝いに駆けつけた阿部寛は、「若さの中には決めた情熱と、ときに見せる繊細な表情や仕草は常に見る者の心を捉える力があります。今回の『正体』は、仲の良い藤井道人監督との作品だと伺いました。愛する家族とともに作り上げた作品で、このような評価を得られたことは俳優として非常に幸せなことだと思います。そしてその姿はこれからの俳優たちにとって大きな希望となるでしょう。これらの流星くんには、俳優として更なる高みを目指し、新たな魅力を私達に見せていただきたいと思います」と語った。 横浜流星は、「主演男優賞をいただけたことはもちろんですが、作品賞を受賞できたことが嬉しいです。関係者の皆様おめでとうございます。思い返すと、藤井監督と約10年の付き合いで作品を作ってきていて最初は『正体』ではなく、監督が自分のためにオリジナルで作品をやっていて、でも、自分たちの力不足でそれが実現しなくて、そこは本当に申し訳なく思っています。でもお互い力をつけたから『正体』という作品と出会え、吉岡(里帆)さんを始めとした素敵な方々と出会い、妥協せず完成させられました。自分の中でも一つの集大成となった作品が本当にたくさんの方々に届いているなと幸せに思いますし、まだ公開しているので自分ができることをやって、もっともっと1人でも多くの方に届けていきたいなと思っています。自分が本当に賞を受賞できたのは、本作に携わった皆様の力なので、本当に感謝しています。これからも素敵な作品を届けられるよう、作品を背負い精進していきます」と喜びを語った。 【受賞者一覧】 主演男優賞:横浜流星(『正体』の演技に対して) 主演女優賞:石原さとみ(『ミッシング』の演技に対して) 助演男優賞:奥田瑛二(『かくしごと』の演技に対して) 助演女優賞:吉岡里帆(『正体』の演技に対して) 監督賞:塚原あゆ子(『ラストマイル』の演出に対して) 新人賞:越山敬達(『ぼくのお日さま』の演技に対して) 新人賞:中西希亜良 (『ぼくのお日さま』の演技に対して) 特別賞:平泉成(『明日を綴る写真館』の演技と長年の映画界への貢献に対して) 特別賞:草笛光子(『九十歳。何がめでたい』の演技と長年の映画界への貢献に対して) 【投票規定】 対象期間は2023年12月1日から24年11月30日までに有料で1週間以上一般公開、もしくは公開予定の新作に限る。 ・俳優賞、監督賞は対象の作品名も明記。 ・新人賞は原則として3年以内に本格デビューした俳優、監督とする。 ※海外作品に出演した日本の俳優、海外作品を演出した日本の監督も対象となる。 【選考方法】 各賞ともファン投票上位から報知映画賞事務局(顧問・渡辺祥子氏)が、原則、作品15、個人10、アニメ5をノミネート。その中から選考委員会で決定。 【選考委員】 荒木久文(映画評論家)、木村直子(読売新聞文化部映画担当)、見城徹(株式会社幻冬舎代表取締役社長)、藤田晋(株式会社サイバーエージェント代表取締役)、松本志のぶ(フリーアナウンサー)、YOU(タレント)、LiLiCo(映画コメンテーター)、渡辺祥子(映画評論家)の各氏(五十音順)と報知新聞映画担当。