【テレビ初密着】FDA客室乗務員デビューの舞台裏 安心安全な空の旅のために…厳しい訓練を経て夢の実現へ(every.しずおか特集)
2024年1月2日、羽田空港で海上保安庁の航空機と衝突したJAL機が炎上する大事故が発生。しかし、客室乗務員の適切な避難誘導で、乗員乗客379人全員が脱出することができ、世界中から「奇跡の脱出」と称賛されました。 客室乗務員は、緊急時には乗客の命を守る重要な役割を担っているのです。
今回は、飛行機の前輪が使えず、通常の着陸ができないケースを想定。海上に着水し、機内から脱出する流れを確認します。 (富山萌香さん) 「救命胴衣の着用状況を確認します」 富山さんは、小さな子供を連れた乗客に救命胴衣の使い方を説明します。 緊急時にはたった一つの小さなミスで命を落とす可能性があり、間違いは許されません。しかし、乗客へ脱出時にドアを開ける説明では… (富山萌香さん) 「飛行機が止まって『脱出』の合図があったら窓の外を見ます。ドアが水につかっていなければ、手で押します」 (教官) 「このシップって何号機?もう一度メモを見てください」 富山さんは、今回の機体では”浸水”してしまうドアから脱出するよう案内していたのです。
(富山萌香さん) 「(JAL機の炎上事故は)訓練している最中に起こった出来事だったので、身に染みて感じた。何もない状況だと、素直に考えられることでも、実際に自分がやってみると、行動できなくなってしまうことがあって、頭でわかっていても行動に移せないことがある。何度も重ねるしかない」
乗客の命を預かる責任の大きさを、この日の訓練で改めて痛感しました。地上での訓練も、残り1週間。実際にお客さんを乗せたフライト訓練に進むためには、試験突破が絶対条件です。 家でも、部屋のドアを飛行機のドアに見立て、ドア操作の方法を体にしみこませ、対策を行ってきました。
そして、その結果は・・・2か月の地上訓練で、共に学び成長した17人の仲間も全員合格!富山さんの目にはうれし涙が! そして、憧れの制服に初めて袖を通し、また一歩、客室乗務員デビューに近づいた喜びを嚙みしめます。
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