ディズニーの「デッドプール」第3作、中国当局の承認獲得-7月公開
(ブルームバーグ): 米ウォルト・ディズニーの異色ヒーロー映画「デッドプール&ウルヴァリン」が来月、中国の劇場で公開されることになった。米中関係が冷え込む状況で以前の大作映画の公開を中国当局が禁止していた後だけに、今回の承認はディズニーにとって勝利となる。
中国公開の決定はマーベル・スタジオが17日にソーシャルメディアを通じて発表した。ディズニーにとって今年最大級の作品の1つで収益を上げる可能性が高まった。歴史的に見て、一部の米国映画は中国での興行収入が本国での収入を上回っている。
マーベルは7月26日に公開予定であることを確認した。ブルームバーグ・ニュースはそれに先立ち、最新作の中国規制当局による承認が間近だと報じていた。
最新作はR指定で放送禁止用語連発の「デッドプール」シリーズ第3弾。2019年に21世紀フォックスの買収を完了したディズニーがマーベル・コミックのキャラクターを基にした映画の製作権を獲得して以来、初の作品となる。中国の規制当局は、16年のデッドプール第1作の国内公開を禁止し、18年の第2作「デッドプール2」についてはPG-13指定版のみを許可していた。
デッドプールの最初の2作は世界興行収入が合計で15億ドル(現在のレートで2360億円)を記録した。最新作は7月に米国で公開される予定。
原題:Disney Wins China’s Approval to Screen ‘Deadpool’ in July (抜粋)
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Thomas Buckley