「地元の友達とのノリで……」若手注目俳優・奥平大兼が明かす素顔と日常
スクリーンデビュー作品が 新人俳優賞を総なめにした映画『MOTHER マザー』
ー元々は芸能界を志望しているわけではなかった奥平さん。芸能活動を続けてきて、なにか意識に変化はありましたか? 奥平:今となって全然違うんですけど、たしかに最初の入りは流れに身を任せてたところもあったので、芸能界に興味がすごくあったというわけではなかったです。スカウトで事務所に入らせてもらったのですが、現実味もなかったし、すぐにはやる気も起きなくて。中学時代は部活に力を入れていたので引退するまでは、活動を休ませてもらっていました。中学生の僕からすると芸能の仕事は大人の大きな力に動かされてるって思っていたところもありました(笑)。自分には程遠い世界と思って人ごとのように感じていたんです。 そんな風に思いながらも、中3で部活を引退して「じゃあ、芸能のお仕事に挑戦してみよう」となった時、まず初めに受けさせてもらったのが、映画『MOTHER マザー』のオーディションだったんです。本当にありがたいお話で、その作品に出演させてもらえることになって、そこからどんどんお仕事が楽しくなっていきました。 ただ今でも、自分が芸能業界にいるっていう感覚は薄くて。業界の人より地元の友達と遊んでる時間が多いですね。この前、久しぶりに『MOTHER マザー』で共演した長澤まさみさんと偶然お会いしたんですが、「奥平くんは、相変わらず色々慣れてないんだね(笑)」なんて言われたところでした(笑)。 ただ、今はお芝居をすごくやりたいって思いますし、いろんな人とお会いできるこの仕事がすごく楽しいです。 奥平大兼(おくだいら だいけん) 2003年生まれ。東京都出身。2020年公開の映画『MOTHER マザー』でスクリーンデビュー。同作で第94回キネマ旬報ベスト・テン 新人男優賞、第44回日本アカデミー賞新人俳優賞、第63回ブルーリボン賞の新人賞などを受賞。初主演映画『君は放課後インソムニア』ではTAMA映画賞 最優秀新進男優賞を受賞。話題作への出演が続く注目の若手俳優。 映画『PLAY! ~勝つとか負けるとかは、どーでもよくて~』が2024年3月8日に公開予定。