【65歳以上世帯】働かないと厳しいです…「平均給与」や「平均貯蓄額」はいくら?就業率上昇中のシニアのお金事情まとめ
「国民年金(基礎年金)のみ」では月額平均でいくらか
先ほどの厚生年金は国民年金を含む平均月額でした。 では、1階部分の「国民年金部分だけ」の平均月額はいくらでしょうか。 ●国民年金(老齢基礎年金)の受給額 〈全体〉平均年金月額:5万6316円 ・〈男性〉平均年金月額:5万8798円 ・〈女性〉平均年金月額:5万4426円 ●【国民年金】受給額ごとの人数(1万円刻み) ・1万円未満:6万5660人 ・1万円以上~2万円未満:27万4330人 ・2万円以上~3万円未満:88万1065人 ・3万円以上~4万円未満:266万1520人 ・4万円以上~5万円未満:465万5774人 ・5万円以上~6万円未満:824万6178人 ・6万円以上~7万円未満:1484万7491人 ・7万円以上~:178万3609人 国民年金のみでは5万6316円となりました。 厚生年金に比べると、国民年金のみで老後生活するのは難しいでしょう。
65歳以上世帯「就業率」と「平均給与」はいくら?
近年は、定年年齢引き上げや定年制度の廃止、70歳までの雇用機会拡大などシニアの労働環境が大きく変化しています。 働く高齢者を見かける機会も増えたように感じます。現に、高齢者の就業率は上昇傾向にあるようです。 内閣府の資料より、高齢者の就業率を見ていきましょう。 ●シニアの就業率は上昇推移 内閣府「令和5年版高齢社会白書」によると、シニアの就業率は下記のとおり年々上昇しています。 60~64歳までの就業率は73%、65歳~69歳までの就業率は50.8%です。また70歳以上でも、約34%と多くのシニアが働いています。 ●65歳~69歳の平均給与 では働くシニアは、どれくらいの給与を得ているのでしょうか。 2023年9月27日に発表された国税庁「民間給与実態統計調査」より、65歳~69歳の平均給与を見てみましょう。 65~69歳の平均給与 ・男性:428万円 ・女性:227万円 ・男女全体:342万円 男性においては、日本の平均給与となる458万円に遠くない水準の収入を得ていることになります。 なお、65歳は公的年金の受給開始年齢となりますが、希望すれば受給開始を遅らせることが可能です。 年金を受け取りながら働くこともできます。 ただし、いずれも損をするケースがありますので、年金受給とのバランスを考え、慎重に判断する必要があります。