3年連続投手4冠・山本由伸移籍でパ・リーグタイトル争いはどうなる!? 宮城、光成、平良が中心か
海の向こう、メジャーではドジャースの話題が連日、日本に飛び込んでくる。今年からメジャーに挑戦する山本 由伸投手(都城高出身)が、3月20、21日の韓国での開幕シリーズで登板するという。すでに実戦形式のマウンドで実力を発揮している右腕のメジャー初登板が、早くも待ち遠しい。 【動画】興南・我喜屋監督が語る宮城大弥の高校時代 山本は昨シーズン3年連続の投手4冠に輝いた。山本がいなくなった今年、パ・リーグ投手部門のタイトルは誰の手に渡るのだろうか。絶対的右腕が不在のなか、その争いは熾烈となりそうだ。 昨年のパ・リーグ投手部門の勝利数、勝率、奪三振数、防御率のランキング上位を並べてみた。 <勝利数> 16 山本 由伸(オリックス)※現・ドジャース 11 平良 海馬(西武) 11 山﨑 福也(オリックス)※現・日本ハム 10 髙橋 光成(西武) 10 宮城 大弥(オリックス) 10 今井 達也(西武) 10 有原 航平(ソフトバンク) 10 種市 篤暉(ロッテ) 10 小島 和哉(ロッテ) 9 山下 舜平大(オリックス) 9 上沢 直之(日本ハム)※現・レイズ傘下 9 岸 孝之(楽天) 9 隅田 知一郎(西武) <勝率> .727 山本 由伸 .714 宮城 大弥 .625 小島 和哉 .611 平良 海馬 .556 髙橋 光成 .500 則本 昂大(楽天) .500 上沢 直之 .438 加藤 貴之(日本ハム) .412 伊藤 大海(日本ハム) <奪三振> 169 山本 由伸 157 種市 篤暉 153 平良 海馬 135 佐々木 朗希(ロッテ) 134 伊藤 大海 130 今井 達也 128 隅田 知一郎 124 上沢 直之 122 宮城 大弥 120 髙橋 光成 <防御率> 1.21 山本 由伸 2.21 髙橋 光成 2.27 宮城 大弥 2.40 平良 海馬 2.61 則本 昂大 2.87 加藤 貴之 2.96 上沢 直之 3.46 伊藤 大海 3.47 小島 和哉 4部門すべてに顔を出しているのは、メジャーに挑戦する上沢 直之投手(専大松戸出身)をのぞいて、西武の髙橋 光成投手(前橋育英出身)、平良 海馬投手(八重山商工出身)、オリックス・宮城 大弥投手(興南出身)の3人。タイトル争いは、この投手らが中心となりそうだ。 3人はここまで順調にキャンプで調整を行っている。髙橋はさらに体をビルドアップさせて球速アップに挑戦。メジャー挑戦も見据えたシーズンにもなるため、タイトルは必須項目だろう。宮城もリーグ4連覇を狙うチームの新エースとしての存在感を見せている。先発転向2年目となる平良は大きな自信を胸に今季を迎えようとしている。 爆発力がある候補としては、こちらもメジャーを見据える佐々木 朗希投手(大船渡高出身)と、オリックスの若き右腕、山下 舜平大投手(福岡大大濠出身)を挙げておきたい。いずれも複数タイトルが取れるほどの実力がある。「ポスト山本」として今季、パ・リーグに「君臨」するかもしれない。 楽天の則本 昂大投手(八幡商出身)は今季から抑えに転向。絶対的な守護神、松井 裕樹投手(桐光学園出身)が抜けたポジションで、セーブのタイトルを狙いに行く。 この中にも登場していない投手の大ブレークもあるかもしれない。今年のパ・リーグ投手のタイトルは近年まれにみる激戦となりそうだ。