WBCにマー君、マエケンら日本人メジャーリーガーは参戦できるのか?
来年3月に実施されるWBCワールド・ベースボール・クラッシックに、メジャーを代表するスター選手たちが次々と参加の意向を表明している。ナ・リーグの最優秀投手賞(サイ・ヤング賞)を獲得したナショナルズのマックス・シャーザーもその一人。また、マリナーズのフェリックス・ヘルナンデスはベネズエラ代表として出場する予定で、米大リーグ公式ホームページは、マリナーズのジェリー・ディポトGMの「彼のWBCで投げたいという望みをサポートしたい」という談話を紹介している。ヘルナンデスは今シーズン、右ふくらはぎを痛め故障者リスト入りしていたが、故郷のウインターリーグに参加してまで調整するという。 では日本人メジャーリーガーはWBCに参加するのだろうか? 参加は可能なのだろうか? 侍ジャパンサイドから候補にリストアップされている日本人メジャーリーガーは、現在9人だ。投手では、ヤンキースの田中将大、レンジャーズのダルビッシュ有、ドジャースの前田健太、マリナーズの岩隈久志、現在、FAで移籍先待ちの上原浩治、レッドソックスの田澤純一の6人。野手は、マーリンズのイチロー、アストロズに移籍した青木宣親、カブスの川崎宗則の3人である。 まずヘルナンデスのチームメートでもあるマリナーズの岩隈が、WBCの日本代表として出場を希望した場合には、球団がすんなりと容認するかどうかから調べてみた。THE PAGEでは、ヘルナンデスのWBC出場を報じたメジャーリーグ公式ホームページのマリナーズ担当のグレッグ・ジョンズ記者に取材した。 ジョンズ記者は、「岩隈についてはディポトGMに直接、質問はしていません。ですから確実なことは私には分かりません。しかし、ディポトGMは私の取材に対して、WBCへの出場を希望するチームの全選手をサポートすると話していました。ですから岩隈が出場を希望しても、マリナーズはそれを問題とはとらえないと思います」との見解を示した。岩隈が日本代表としてWBCに出場することを強く希望すれば、マリナーズはそれを容認すると予想されるが、肘に不安を持つ岩隈自身が、どう動くかは微妙だ。 WBCに出場する権利は選手に与えられていて、球団は出場を阻止することはできない。しかし、各球団のWBCに対する傾向というものがある。その傾向から見るとヤンキースがマー君の出場を容認する可能性はかなり低い。