伝説的な強さ! 日本人が輝いた欧州最強チーム(10)一時代の終わり…。最強の名将が有終の美
欧州のビッグクラブ、または名門に所属した日本人選手は多くいる。ただ、数多の実力者に劣ることなく活躍し、クラブに栄光をもたらした日本人は、ほんの一握りである。今回は、日本人選手の輝きもあって最強を証明した欧州のチームを紹介する。(成績は『transfermarkt』を参照)
マンチェスター・ユナイテッド(2012/13シーズン) 監督:サー・アレックス・ファーガソン プレミアリーグ成績:優勝 FAカップ成績:ベスト8 EFLカップ成績:4回戦敗退 欧州CL成績:ベスト16 日本人選手:香川真司 名将サー・アレックス・ファーガソンの監督キャリア最後のシーズンが、2012/13シーズンだった。国内カップ戦ではいずれもチェルシーの壁に阻まれ早期敗退、チャンピオンズリーグ(CL)でもベスト16止まりとなったが、プレミアリーグでは圧倒的な強さを誇示し、4試合を残した時点で20度目の優勝を決めた。2位マンチェスター・シティとのポイント差は、「11」にも及んでいた。 このシーズンのマンチェスター・ユナイテッドでは、アーセナルから獲得したロビン・ファン・ペルシが大活躍。38試合で26得点をあげ、堂々の得点王に輝いている。また、クラブの象徴的存在であるウェイン・ルーニーは前年から大幅に得点数を減らしたものの、セカンドトップやウィング、ボランチと幅広く柔軟にプレーしてチームに貢献していた。失点数はトップ4ワーストの「43」だったが、彼らを擁した攻撃陣はリーグ内最多の「86」ゴールを奪取。この攻撃力こそが、プレミアリーグでの圧倒的な強さに繋がっていた。 ファン・ペルシと同じく、このシーズンからユナイテッドの一員となった香川真司も存在感を放った。怪我の影響もあってプレミアリーグ出場は20試合に留まったが、6得点4アシストを記録。エースであるルーニーと良いコンビネーションを発揮することも多く、第28節ノリッジ戦のハットトリックは世界に大きな衝撃を与えた。ファーガソンが去った翌シーズンよりキャリアが下降線を辿ってしまったのは残念だったが、イングランド最強クラブで示した価値が薄れることはないだろう。
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