化粧品や外食はこづかいから?「同棲中のパートナーがケチすぎる」と悩む30代女性
パートナーからの要求が厳しすぎる?
相談者とパートナーには収入に差があります。パートナーからの提案で、家賃や食費などは折半ではなく、収入に応じて負担することになりました。相談者とパートナーの収入比は2:3。1か月の支出20万円に対して相談者が負担する金額は8万円です。 相談者は当初、8万円さえ家計に入れれば、収入の残りは自分の自由になると考えていたようです。相談者が利用した貸与奨学金の返還分1万5000円を差し引いた金額は11万5000円。スマホの利用料や洋服代はこの金額から払うとは言え、十分にゆとりのある生活になると思っていました。 ところが、日用品の中に歯ブラシは含まれているけれど、少しお高めの化粧品はこづかいで出すように言われます。 だんだん外食の回数が減ったうえに、「外食したいなら家計からではなく、これもこづかいで」と言われます。仕事で疲れて帰ってきてからの夕食づくりは大変ですし、二人の時間を楽しみたいのに「お金が足りない、無駄遣いしないで」と厳しい言葉を投げかけられ、相談者の気持ちは落ち込むばかりです。 相談者の支出がかさむ様子がうかがえ、もしかすると必要以上に食費などを払わされてお金を巻き上げられているのではないかと心配になりました。 ただ、本人は家計簿やこづかい帳をつけておらず、複数のキャッシュレス決済の記録を遡るのも大変とのことで、すぐに確かめるのは難しそうでした。
新生活のスタート費用を知らなかった相談者
いろいろヒアリングしていくうちに、そもそも相談者は家計の中身を把握していないことが判明。共有の家計、たとえば食費5万円については二人で決めた1カ月あたり5万円という予算を知っているだけで実際はいくらだったのかを知りません。予算の範囲で暮らしが成り立っているのだから問題は無いと考えているのです。 相談者は、同棲開始にあたって必要となったアパートの敷金や家電製品、カーテン代などはすべてパートナーが負担したこと、「車通勤だから重い米や野菜などは僕が買ってくるね」と帰宅時の買い物をかって出てくれたり、最近では弁当も作ってくれるなど、パートナーが頼りになる話もしてくれ、心配は杞憂かもしれないと思えてきました。 アパートの初期費用は家計と同じように収入に応じた負担は求められなかったかと尋ねると、相談者には預貯金がほとんどなかったので、現実的な問題としてパートナーが負担してくれたとのこと。それにしても、パートナーが負担してくれたとの説明があまりにもさらっとしていることが逆に気になります。家賃の3~5カ月分に加えて清掃費用や火災保険料などを負担したはずで、パートナーはずいぶん貯蓄額を減らしたに違いないとお伝えしました。 家電製品も同様です。相談者が希望する最高機能の冷蔵庫は「値段が高すぎて買えない、と断られたけれど、その次くらいの性能のものは買ってくれた、20万円だったかな、いやもう少し安かったかな?」と金額があいまいです。 それにしても、お願いもしていないのに弁当を作るようになったとはどういうことでしょう。とても優しい人、それとも料理が好きな人、ということなのでしょうか。