顔から血、泣き出した男性 84歳と82歳の姉妹ら3人が命を救った
宮崎県警延岡署は28日、30代男性の命を救ったとして、延岡市北川町の児玉タツ子さん(84)と小野美津子さん(82)の姉妹、中原友香(ゆか)さん(52)の3人に感謝状を贈った。 【写真】児玉タツ子さん=2024年11月28日午前8時59分、延岡署、星乃勇介撮影 署と3人によると、今年9月6日の正午ごろ、児玉さんと小野さんが農作業の帰り道、町内の林道を軽トラックで走っていたところ、木の棒を杖代わりに、よろけている男性を見つけた。顔から血が出ていたため声をかけたところ「遭難した」。歩けそうになく、応答も要領を得ない。しかも、そのうち泣き出した。 このため近くの温泉施設の従業員の中原さんと連絡を取り、施設に運んで警察に連絡。保護に結びつけた。男性は熱中症気味で一時ぐったりしていたが、命に別条はないという。児玉さんは「この年で人助けして表彰なんて」とはにかんだ。小野さん、中原さんも「体格のいい人でどうなるかと思ったが、無事で良かった」と話した。(星乃勇介)
朝日新聞社