【三浦泰年の情熱地泰】今年も終盤戦の日本サッカー。私が“惚れた”人たちの奮闘ぶりに注目!
J1では3チームが優勝争い。J2以下も熾烈な昇格争いが展開
人は人を一瞬で「惚れる」時がある。 それは根拠がある時とない時もある。この人は良い人なんだろうなーと近づいていく人もいるし、そんな事を考えていない人もいる。 この人についていけばと、打算的に考える人もいるかもしれないが、人に惚れるとはそういうことではない…漠然としてはいるが、僕はそう思う。 Jリーグも終盤、残す日程は僅か。11月30日には、札幌のJ2降格が決まってしまい、翌1日に優勝を狙える位置にいる広島と戦った。 札幌の“ミシャ”ことペドロヴィッチ監督とは2011年、今から13年前に彼が広島の監督をしている時に知り合い、一瞬で惚れた人だった…。 そのミシャが率いる札幌は、前日に行なわれた柏の結果によって、今回J2降格が決まった。その翌日のアウェーでの古巣・広島戦は厳しい試合になると予想されたが、広島の新スタジアムで1対5と敗れた。 J1リーグは磐田が踏ん張り、残留の可能性を最終節まで残した。不利な状態ではあるが奇跡を起こせるか? そして優勝争いは神戸、広島、町田と3チームに絞られた。 町田の快進撃は素晴らしかった。J1昇格のシーズン、最終節まで優勝の可能性を残して最後の一戦に望める町田は、大きな経験を得た事は間違いない。 その町田を率いる黒田剛監督も何年か前に知り合い、良い出会いをしたひとりでもある。一瞬で仲間となった。 青森山田がまだ全国優勝に届いていなかった頃、何か良いきっかけとなるものを探しに、タイのチェンマイFCの監督をやっている僕の所に、試合もないのに練習を見に来て激励をしてくれたことがある。 優勝争いは古巣の神戸が一歩リードのように感じるが、サッカーは何が起こるか分からない。 一方、J2はプレーオフだ。J3でもJ2昇格プレーオフが行なわれ、JFLの高知はJ3のYS横浜と入れ替え戦。ここから1週間痺れる戦いが待っている。