宇崎竜童・阿木耀子「フラメンコ曽根崎心中」の思い語る
宇崎竜童・阿木耀子「フラメンコ曽根崎心中」の思い語る THE PAGE大阪
江戸時代に浄瑠璃作者として活躍した近松門左衛門原作の「曽根崎心中」をフラメンコに乗せて歌い、踊る作品にした「フラメンコ 曽根崎心中」の記者懇親会が26日、大阪北区のMBS毎日放送で行われ、プロデュース・作詞を担当した阿木耀子と音楽監督・作曲を担当した宇崎竜童夫妻が登場。この作品にかける思いを語った。
日本人独特の立ち振る舞いに仕上がっている
日本を代表する劇作家である近松門左衛門の代表作としても知られる「曽根崎心中」は、文楽や歌舞伎、映画などでも数々上演されているが、同作品では「踊る舞踊劇」として仕上げられ、今回はシアターBRAVA!の10周年を記念して行われる。 主役のお初・徳兵衛を踊るのはフラメンコ界の第一線で活躍する鍵田真由美と佐藤浩希。日本人独特の立ち振る舞いに仕上がっており、宇崎は「これはおそらく本場の人では踊れないものだと思います」とも語る。
宇崎竜童、映画出演時の思い出を語る
これまで、東京や各地方など含め65回にわたる公演が行われているが、宇崎は過去に映画で徳兵衛を演じたことに触れ「あの1本で俳優としては超ダイコンだなぁと証明されてしまった。それが悔しくてなんとかリベンジしたいなあと思ってたら文楽の方と出会いロックのリズムでやってみたいと声をかけていただいた。何度か再演もできたんですが、そうこうしているうちにフラメンコの話を頂いた」などと振り返った。 阿木はフラメンコを習っていた時期があり、上達せず若い人たちに追い越され泣いた日もあり「才能がないんだ」とひらめき辞めたものの、転んでもタダでは起きないということで、このような話が来て、互いに「挫折の賜物ですね」とうなずき合っていた。
東京では三浦祐太朗の様子を百恵さんが涙の観劇
また、徳兵衛の歌は、三浦祐太朗が担当。三浦といえば、三浦友和・山口百恵夫妻の長男。阿木は「選考する時に何枚もいろんな人のCDを聴いていた時、あてはまる人がいて、それが祐太朗だった」と話し、「決して百恵さんのご長男だからとかではなかったです。百恵さんへの思い入れは強く、感無量です」などと続けた。 そして、東京での公演の際は百恵さんも客席に訪れ、祐太朗の姿を見ながらずっとハンカチで目頭を押さえながら観劇していたことなどを明かした。 同作品は、10月17~18日に大阪市中央区のシアターBRAVA!で計3回公演が行われる。