「この先１０年プロジェクト第1弾」開催発表会見に出席した（左から）兵動大樹、川畑泰史、川村智基さん

　漫才コンビ「矢野・兵動」の兵動大樹（53）、吉本新喜劇元座長の川畑泰史（56）、大阪芸術大学4回生で劇団「餓鬼の断食」の川村智基さん（23）が25日、大阪市内で行われた「この先10年プロジェクト第1弾開催発表会見」に出席した。 　吉本興業の養成所NSC大阪校9期生の兵動と川畑は、昔から「何か一緒にやりたいな」と言っていたという。そこで今回、さまざまな舞台公演を10年間作り上げるプロジェクトをスタートすることになった。 　第1弾の舞台公演「なれない」（6月14日～16日＝ABCホール）の脚本・演出を手がけるのは〝関西演劇界の若手注目株〟の川村さんだ。 　今回の作品について川村さんは「ネオ吉本新喜劇です。固い構造を生かし、ギャグをそぎ落とした。強くなれなかったり、環境になじむことができないといった意味の〝なれない〟です。話の内容はコメディーで、心温まる人間ドラマにしたい」とアピールした 　兵動が演じるのは、家族で営む小さな牧場の経営者。人手が足りなくなり、職業訓練生を受け入れる事になり、やってきたのが訓練生のひとり、ようやく外に出られた〝子ども部屋おじさん〟を川畑が演じる。 　兵動は「今回は10年という区切りで、同期の川畑くんとどう成長できるのかな。ひとつの挑戦ととらえている」とし、川畑は「舞台を中心にやったことのないことに挑戦していこう」と意欲を語った。