BYDがピックアップトラック市場に初参入、東南アジア/オセアニアでトヨタやいすゞに挑戦状
トヨタもいすゞも迎撃態勢を整えつつあるが…
現在、タイやオーストラリアではPHEVも含め急激な電動シフトが進んでいる。また他の東南アジア諸国でもEVへの関心は日増しに高まっている。圧倒的なシェアを誇る日本車メーカーもうかうかしてはいられない。 トヨタは去る3月26日にハイラックスRevoのEVを2025年中にタイで生産・販売することを発表、いすゞも同年中にD-MAXのEVモデルの販売をまずは欧州で開始したのちにタイでの販売も検討中している。さらにトヨタは昨年秋に開催されたジャパンモビリティショーで、次世代EVピックアップのコンセプト「EPU」も公開済みだ。BYDへの迎撃態勢を強化している。 とは言え、BYDの参入は半年後から。周到な戦略をたてたうえでの新規参入である。長年我が世の春を満喫してきた日本勢にとって、深刻な脅威になることは間違いないだろう。 長らく日本車が幅を利かせてきた東南アジアおよびオセアニア市場では、すでに乗用車カテゴリーで日中自動車メーカーが火花を散らしている。今後はドル箱とも言えるピックアップトラックで、両国メーカーはさらに激しい鍔迫り合いを繰り広げることになりそうだ。海外市場での戦いとは言え、日本経済と無縁ではないので、今後の動向を注視していく必要がある。