コンセプトは「宮沢喜一氏と出会う談話室」 宮沢喜一記念館は5月25日に開館、シアターやストーリーなど4コーナーで構成 広島県福山市
広島県福山市出身の故宮沢喜一元首相の記念館を同市松永町に整備する計画で、市は8日、5月25日に開館する方針を明らかにした。映像で功績を紹介する「シアター」や年表で生涯を説明する「ストーリー」など4コーナーで構成。87年間の生涯と功績を伝える。 【写真と地図】宮沢喜一記念館 市松永はきもの資料館(松永町)の一室57平方メートルに整備し、名称を「宮沢喜一記念館」とする。展示のコンセプトは「宮沢喜一氏と出会う談話室」。「ミヤザワタイムス」では、人生の節目となった出来事などを写真で紹介する。「MIYAZAWAシアター」では生前の映像や福山市内でのエピソード、親交のあった人たちの対談などを流す。 「みやざわボックス」では愛用品やゆかりの品を並べる。モーニングや靴、メモ帳などを予定する。功績などを年表形式で記録した「宮沢喜一ストーリー」もある。 市は事業費3080万円のうち半額を寄付金で賄う予定。地元有志が寄付を募り、1月15日時点で3064万円が集まった。予定を上回った寄付金は、展示の更新などに活用する方針。 この日の市議会文教経済委員会で説明した。開館日にはセレモニーを開く。市文化振興課は「訪れた人が、宮沢元首相と語らっていると感じられる空間を目指したい」としている。
中国新聞社