東京市場が大雪で混乱 4割の商品遅れ、取引に間に合わず
京浜市場では6日、関東を中心とした降雪による物流の乱れで商品到着が取引に間に合わず、品薄となる青果物、花きが相次いだ。青果では、産地側が5日に出発したトラック便を引き返させたり、延着分を休市明けの8日の販売分に回したりするなど、対応に追われた。 高速道路が通行止めとなり、京浜市場向けの東海や東北、西日本の商品が相次いで未着、延着となった。メロンを出荷する静岡県温室農協は「関東方面への出荷ができないと、5日昼に運送会社から連絡を受けた」と説明。JA宮崎経済連も「販売予定分の約3割が延着となり、8日の販売に回した」と話す。 6日の東京都中央卸売市場は、青果物の入荷量が4612トンと、前日比40%減。静岡産が主体のメロン「アールス」は同88%減、西南暖地産が多いキュウリは5割減と、大幅に減った。一部小売りにも影響が出た。関東のスーパーは「都内の自社の物流センターに届かない商品があった」と話す。 品薄を受け6日の相場は総じて上げたが、東京の青果卸は「大きな混乱はなかった。悪天候で客足が減ると見越し、小売りの仕入れも控えめだった」とみる。 花きは、同日に取引があった鉢物で影響があった。東京都中央卸売市場の各市場では、東京、神奈川など近郊産地や静岡方面からの荷物が届かず、入荷量は前年同期比で3割減。買参人の参加も少なく、価格を下げる品目が多かった。
日本農業新聞