カリアリでキャリアに終止符の奇跡の指揮官ラニエリ「最高だった。カルチョ界で過ごせて光栄」
カリアリ指揮官クラウディオ・ラニエリが23日、キャリアで最後の一戦となるフィオレンティーナ戦を終えた。イタリアメディア『スカイスポーツ』が伝えている。 ラニエリ監督は昨シーズン、かつて初めてセリエAで指揮を執ったカリアリの指揮官へ約32年ぶりに復帰。昇格プレーオフを制して1年でのセリエA復帰へと導いた。 セリエAへ挑んだ今シーズンは、最終節でフィオレンティーナに2-3と敗れたが、合計36ポイントを獲得して残留を決めている。その試合を最後に指揮官を勇退し、指導者としてのキャリアに終止符を打ったラニエリ監督がファンへ向けて語った。 「我々が成し遂げてきたことは、みんなで成し遂げたことだ。みんながいたからこそ達成することができたんだ。みんな素晴らしかったよ。常に選手たちに寄り添ってほしい。みんなが背後から支えてくれれば、選手たちは常に胸を張っていられる。選手たちはプレーしている時、みんなのことを考えている。信じて欲しい。これこそ選手が受けられる最高の後押しだ」 また、カリアリ指揮官は『DAZN』のインタビューで自身のラストマッチを振り返った。 「最高だった。みんなに感謝している。試合には勝ちたかったが、良いプレーでチャンスを数多く作り出していた。見事なパフォーマンスで去ることができ、満足している。選手たちは素敵な思い出を残してくれた。カリアリが私のキャリアの最後だ。カルチョ界で過ごすことができて光栄だった。指揮官としてとても楽しめたよ。レスターが最大の偉業だったって? カリアリはカリアリさ」 ローマ出身の72歳のラニエリ監督は現役時代にローマやカタンザーロ、カターニア、パレルモなどでプレーした後、1986年に指導者へ転身。1988年から指揮を執ったカリアリをセリエCからセリエAへ導いた。セリエAではローマやユヴェントス、インテルなどの監督を務めたほか、イタリア国外でも活躍。2015-16シーズンに岡崎慎司らを擁するレスターを奇跡の優勝へと導いた指揮官としても知られる。