目指すは「バスケ界の広島カープ」 B1茨城ロボッツの川崎新社長が抱負
プロバスケットボールBリーグ1部(B1)茨城ロボッツの新社長に内定した川崎篤之(あつし)氏(46)が18日、水戸市南町の産経新聞社水戸支局を訪問。2年後に創設される「Bリーグ・プレミア」(Bプレミア)参入へ向けての意気込みなどを語った。 新社長に決まったときの心境を「『やるっきゃねえべよ!』と思った」と回想。クラブ運営会社設立から10年目で初の地元(茨城県ひたちなか市)出身の社長となり、「まさに託された状況。しっかり逃げずに頑張りたい」とうなずく。 Bプレミア入りの条件となる昨季の1試合平均入場者4000人、売上高12億円はクリア。本拠地・アダストリアみとアリーナ(水戸市緑町)への貴賓席増設が最後の関門だが、「もともと費用の約半分はわれわれ民間で集めるのが水戸市との約束。責任を持って目標額を達成したい」と表情を引き締める。 昨季の成績は12勝48敗と振るわず、リーグ全体の22位。かろうじてB1に踏みとどまった。数年後にはチャンピオンシップ(プレーオフ)へ進出、Bプレミア創設5年後には日本一の目標を達成するための目下の課題は1カ所に固定できていない練習環境の整備だ。 選手は24時間、自分の好きなタイミングで練習できるスペースを望んでおり、「将来、よりよい戦力を獲得しようとするとき、(練習場は)交渉相手の重要な判断基準となる。地域の理解も得ながら一刻も早く整備しなければ」とする。 最終的には「プロバスケ界の広島カープ」を目指すという。「カープは焼け野原に発足し、市民が募金で存続させたプロセスを経ているから地元に愛着を持たれている。ロボッツもあきらめない戦いで強くなっていく過程や物語を地域や茨城の人と共有し、記憶に残るような存在になれば」と瞳を輝かせる。(三浦馨)