【今週のカバーガールの胸のウチ】鼻の穴にヤドカリを…壇蜜「一主婦として銭湯を楽しんでいます」
「職業、エッチなお姉さん」
――’10年にグラビアデビューし、「職業、エッチなお姉さん」のキャッチフレーズ通り、大胆な脱ぎっぷりで一躍、スターとなりました。’13年、秋田のこまちスタジアムで行われたヤクルト―DeNA戦のマウンドでは、ヤクルトのユニホームを脱いで青色の水着姿に変化! ″競泳水着始球式″は伝説になっています。 【貴重写真】美しい雪の妖精? 壇蜜「ロケ現場のオフショット」 「あんなに盛り上がるとは想像してなかったし、狙ったわけでもなかったんです。実は始球式の直前に少年誌のグラビア撮影をしていて、そこで着ていた競泳水着をプレゼントされたんです。ヤクルトのチームカラーの紺と色がマッチしていたので、マネージャーと相談して『これで行こう』と。 当時はまだ世の中がギスギスしておらず、衣装の事前チェックもなかった。競泳水着で投げたら、スタンドからも選手の席からもどよめきが起きて、びっくりしました。今でもウィキペディアのページにその時の写真が使われています」 ――5年ぶりのFRIDAY表紙となりますが、今回、’19年に同時発売した写真集『モナリザ―雫―』『モナリザ―結晶―』からアザーカットを掲載しています。それぞれ夏と冬がテーマですが、撮影時の秘話を教えてください。 「『雫』は真夏の海での撮影で、石垣島から船に乗って黒島にも行きました。カメラマンの西田幸樹さんが『鼻の穴にヤドカリが入るか』と言って試していたので私も真似してみたら、両穴にヤドカリさんがすっぽりと入った写真を撮りました。あと、撮影場所の近くで私が転んだんですが、なんと無傷。でも次の日、ムービー撮影のスタッフの方が同じ場所で転んで、骨折してしまいました。それでも足を固定して頑張って撮ってくれて、とてもありがたかったです。 『結晶』は福島県の裏磐梯での撮影で、どこを切り取っても美しい風景ばかり。自然と一体化することを心がけました。桧原湖という氷結した湖の撮影では、隣でワカサギ釣りをしている方がいて、撮影後、ワカサギの天ぷらをいただきました。裏磐梯の雪山ではロケバスの運転手さんにソリを引っ張ってもらったのですが、勢い余って後頭部から雪面にぶつかり、そのまま後ろに数回転してしまった。運転手さんは空っぽのソリを引いて走り去ってしまい、一瞬、置いて行かれたのかと、びっくりしました(笑)。『大丈夫ですか!?』と大慌てで私を拾いに来てくれて、おぶってもらいました」 ――運転手さんと仲良しなんですね。 「日頃から周りの人には感謝を伝えようと思っています。デビューしたての頃、ロケバスの運転手さんと待ち時間に話していたら、私のファンだと言ってくれたので、撮影後に『もしよかったら』と、未使用のアンダーショーツにその方のお名前と私のサインを書いてお渡ししたこともあります。大変喜んでいただきました」 ◆「キンカジューに1mのナミヘビ」 ――昨年、心身のバランスを崩して、2度入院されました。休養期間が長く、心配したファンも多いと思います。 「不幸の総まとめみたいな一年でした。事務所が倒産、コロナに罹患し、肺炎にもなった。キンカジュー(アライグマ科の雑食性動物)のケージの掃除で脚立から足を踏み外して肋骨も折った。 一年の大半を静養していたような状況でしたが、ペットに囲まれて暮らしていくうちに自然に癒やされていきました。ペットたちがいるから無茶もできないし、責任もある。頑張って世話しているうちに、穏やかな気持ちで過ごせるようになったんです」 ――たくさんのペットに囲まれて暮らしているのですね。 「キンカジューのほかに、1mちょっとのナミヘビが居て、鳥かごにはオカメインコとセキセイインコ。水槽ではナマズ、肺魚、金魚が泳いでいます。キンカジューはバナナやリンゴなどを食べ、ナミヘビは冷凍ネズミを食べています。朝起きると、掃除と餌やりに最短でも一時間は要します。これを夕方にもう一回やります。小鳥がさえずり、キンカジューが甘えて寄ってくると小さな喜びを感じ、側にいるだけで心が穏やかになる。かけがえのない存在ですね」 ――サウナがお好きと聞きますが、行きつけはありますか。 「いつも自宅近くの銭湯に行っており、80代くらいの方から、かりんとうをいただいたりして、お返しを考えていたら、『あんたみたいな若い娘は、ありがとう、と言ってりゃいい。お返しなんか考えなくていいんだよ』と言われました。皆さんに優しくしてもらっています。芸能人扱いされることなく、世田谷の銭湯好きな一主婦として接してもらっているのが心地いいです」 ――10月に3年ぶりとなるカレンダーが発売されました。完全復活を期待していいですか。 「『職業、エッチなお姉さん』の看板を下げるつもりはありませんが、大人になって、所帯を持って、恥ずかしながら病気も経験しました。無理のない範囲で、スタッフさんたちの力を借りながら、これまでの経験を活かせるような仕事をやっていきたいと思います」 ダン ミツ 43歳 29歳という遅咲きのデビューながら瞬く間にグラビアシーンのトップに。女優、タレント、作家などで活躍の場を広げている。’19年3月に2冊同時発売された写真集『モナリザ 雫&結晶』を最後にヌードを封印。昨年は長い休養期間を経て、12月に仕事復帰した ◆最近のマイベスト「Relaxation item」 「お香」 家の中でお香を焚いています。香りは、ビャクダンやヒノキなどが好きでしたが、最近はキンモクセイやジャスミンを愛用。珍しいもので言うと、リンゴの香りもいいですよ。小さなことでも、お気に入りができると生きていてよかったなと思います。お香が焚かれている部屋を掃除したり、いらないと決めたものを捨てたり。年をとると、掃除の自浄作用みたいなものを意識するようになりました 『FRIDAY』2024年11月22・29日合併号より 取材・文:岩崎大輔
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