恋人同士となったスズ子と愛助、怪しい五木…朝ドラ『ブギウギ』第12週振りかえり(12月23日)・あなたのスズ子
■周囲に反対されながらも、スズ子と愛助が恋人同士に
「スウィングの女王」とよばれる人気歌手のヒロインが、やがて戦後を代表するスター歌手となる波瀾万丈な人生を描く連続テレビ小説『ブギウギ』(NHK朝ドラ)。12月23日の放送では、「あなたのスズ子」と題する第12週(12月18日~22日放送)を振りかえる。 【動画】病に倒れる愛助、東京での大空襲...第13週予告動画 「村山興業」の御曹司・愛助(水上恒司)から告白されたヒロイン・スズ子(趣里)は、お互いの気持ちに答えを出そうと、愛助の部屋を訪れる。しかし、部屋には愛助のお目付役・坂口(黒田有)が先に訪れており、二人の交際を反対していた。坂口と対峙するスズ子だが、間に入った愛助が「まずはスズ子と二人で話をする」と言うことでとりなす。 思いを寄せ合うスズ子と愛助だったが、身体が弱いため学徒出陣でも徴兵されなかった愛助は、次々と戦地に向かう同級生たちに引け目を感じており、恋にうつつをぬかしていいものか悩んでいると打ち明ける。スズ子は、そんな愛助に「村山さんがどんな答えを出そうがそれでええと思います」と告げ、返事を待つことにする。 スズ子と愛助の仲はすぐにうわさで広まり、作曲家の羽鳥(草彅剛)と麻里(市川実和子)夫妻にも、二人の関係について追求される。これまでのことを明かすスズ子は、返事を待つ身で相手のことはどうしようもない状況だと話すが、自身を見守ってくれる夫妻の心強さに気持ちを少し楽にする。 一方、母・トミ(小雪)からの手紙を読んだ愛助は、交際を反対するトミや坂口の意に反し、身体が弱くともいつかスズ子にふさわしい男になることを決意する。母の言葉に背中を押された愛助は、そのままスズ子のもとに向かい「僕と交際してください」と改めて告白し、思いが通じ合った二人は晴れて恋人同士となる。
■ 楽団の財政が厳しい一方、マネージャーの五木が不審な動き
ついに交際をはじめたスズ子と愛助は、地方巡業の最中にも手紙で近況を伝え合い、ますます仲を深めていく。一方、巡業ではギャラの一部が支払われなかったり、警察の規制が入ったりと、楽団の財政は厳しくなっていた。 その矢先、楽団のマネージャー・五木(村上新悟)が、坂口から密かに呼び出される。「関西の女傑」と恐れられるトミから、何としてもスズ子と愛助を遠ざけるよう命じられている坂口は、手切れ金と引き換えに二人を別れさせるように五木に依頼する。 坂口から頼まれた五木は、楽団のために別れたふりをしてお金をせしめようとスズ子に提案するが、不審に思ったスズ子からは断られてしまう。しかし、スズ子には隠しているものの、すでに坂口からお金を受け取ったような様子が五木には見受けられるのだった。 ほどなくして、スズ子たちの楽団は巡業で長野を訪れる。すると「スズ子の大ファンだ」というひとりの女性が、小さな子どもを連れて楽屋を訪ねてくる。その子どもは五木のことを「お父ちゃん」と呼んでおり、スズ子は五木と女性を見て何か特別な事情があることを感じ取る。 女性との関係について五木に訊ねたスズ子は、女性とのなれそめや事情を聞き、自身の妻子として支えようとする五木の覚悟を知る。スズ子は特別にボーナスを支払うことを提案するが、五木はそれを断る。しかし、公演後、これまでの謝罪とお金について書き残した手紙だけを置いて、五木の姿はどこにも見当たらなくなっていた。 ■マネージャーを失ったスズ子、「関西の女傑」との初対面 マネージャーを失ったスズ子だったが、愛助から元村山興業の社員・山下達夫(近藤芳正)を紹介される。しかし、母・トミから呼び出された愛助は、山下がマネージャーになることは認めないこと、そしてスズ子に会うのもやめるようにと言われる。 愛助の反論は聞き入れられることはなく、二人の関係を認めてもらうために、スズ子は初めてトミと会うことになる。一方、作曲家の羽鳥は、陸軍の報道班員として日本を離れ上海に行くことになり・・・。