春風亭昇太「座布団の上に自由と平等を!」落語家・芸人がズラリ出演の「芸協らくごまつり」が大盛況
落語芸術協会の所属会員が一堂に会する「芸協らくごまつり2024~芸協から世界へ~」が26日、東京・新宿の芸能花伝舎で始まり、春風亭昇太会長らが開会式後に取材に応じた。 会場全体で催しが行われ、寄席だけでなくトークコーナーや演芸ファン向けの教室なども楽しめる盛りだくさんの内容。開会のあいさつで「座布団の上に自由と平等を!」と高らかに声を上げて登場した昇太会長は「一番の見どころは、芸人が常に(会場の)どこかでウロウロしているので、そこでいろんな交流を持てる。ぜひつかまえていただいて、サインなり、写真なり、なんでも応じます」とアピール。参事の三遊亭小遊三は「開演前からこれだけ集まったってのは今回初めてなんじゃないか。これは会長の雰囲気が芸に甘くて遊びに強いから」と笑わせた。 芸協では今月8日付けで玉川奈々福、広沢菊春、国本はる乃ら浪曲の3人が加入。19年に加入している玉川太福に加えて、芸協の浪曲師は4人となったが、昇太は「僕はすごい喜んでいます。これから浪曲の世界をリードしていくであろう3人が入ってきてくれてありがたい」。らくごまつりでも今回初めて太福の浪曲教室が開催されるなどしており「この先も寄席で浪曲の人たちと一緒に高座をすることで、若手の前座さんや二ツ目さんも刺激になると思う。すごくいいこと」と歓迎した。 また昇太は前会長の桂歌丸さんにも触れ「歌丸師匠が(らくごまつりに)参加した時は、たいがい雨が降ってて、ほんと雨男だった。日本テレビさんがイベントをやった時に作った巨大な歌丸師匠人形を設置したんですけど思いっきり雨がたまって…」と回想。歌丸一門の総領弟子・桂歌春も「歌丸は生前この『芸協らくごまつり』を楽しみにしていた。新宿末廣亭の7月上席では七回忌の追善興行がありますのでぜひ足を運んで思いだして頂けたら」と呼びかけた。 「芸協らくごまつり」はこの日午後4時まで同所で行われる。
報知新聞社