進まないマイナ保険証移行 岩手県内の利用率17%、不信感根強く
公的医療保険で受診時に使う現行の健康保険証は2日、新規発行が停止される。マイナンバーカードに保険証機能を持たせた「マイナ保険証」が後継となるが、岩手県の利用率は17・25%(10月)と低調。移行が進まない背景には情報流出への不安があるとみられる。猶予期間として発行済みの保険証を最長1年使えるほか、代替の「資格確認書」もあり、定着にはなお時間がかかりそうだ。 花巻市大通りの小瀬川皮膚科医院(小瀬川玄院長)は昨年4月、マイナ保険証の読み取り機を設置。利用率は昨秋の4%から11%に増えたが、まだ少数派だ。