1960年開業、県内最大手のスーパーが創業地の店舗を全面建て替え 高齢客へ配慮し平屋で展開、売れ筋の冷凍食品売り場3倍に タイヨー銀座店
鹿児島県内小売り最大手のタイヨー(鹿児島市、清川継一朗社長)は、同社創業地で最初のスーパーである銀座店(同市千日町)を全面建て替えた。隣地を購入して売り場面積を1.3倍に広げ、平屋で上下移動のないワンフロアとした。清川照美副社長は「利用客が買い回りしやすく、従業員の作業動線が円滑となる環境づくりを図った」と説明している。 【写真】リニューアルしたタイヨー銀座店=鹿児島市千日町
1960(昭和35)年11月、天文館公園近くの現在地にあった清川商店を「スーパー大洋」として開業し、76年に3階建てに改装した。1、2階は売り場、3階は総菜作りや各種作業場となっていた。老朽化に加え、高齢客の安全面や従業員の作業効率に配慮し建て替えに至った。 建て替え後の売り場面積は約670平方メートル。売れ筋の冷凍食品売り場を従来の3倍に拡大した。扱いを増やした総菜は好評で、7月26日の開店以降、調理が追い付かない時間帯があるという。 営業時間は午前9時半~翌午前1時。午前は高齢者、昼間は主婦、夕方は仕事帰りの会社員、夜は若者でにぎわう。8月2日に来店した同市甲突町の主婦、安永さつきさんは(61)は「昔から天文館に用事があると寄っていた。商品が見やすく、来る頻度が増えそう」。 タイヨーは鹿児島、宮崎両県に93店。清川副社長は「スーパーは食を支える地域インフラとの自覚を持って運営している。県民の健康のためにきちんとした商品を届けたい」と話す。
銀座店=099(226)3468。駐車場はない。
南日本新聞 | 鹿児島