【ラグビー】引退撤回で来日のオールブラックは「すべてをクボタに注ぐ」。スピアーズ新加入のスター2人が開幕へ
もう一人のベテラン加入選手、FBリアム・ウィリアムズはウエールズ代表。自国スカーレッツをはじめ、イングランド・プレミアシップのサラセンズでも活躍、タイトル獲得に貢献した欧州のスターの一人だ。2013年に来日ツアーをおこなったウエールズ代表としての経験が日本とのファーストコンタクトだった。 ウィリアムズはその時から「日本の人や文化が好きで、興味を持っていた」という。2015年W杯での南ア撃破に驚き、2019年には日本開催のワールドカップも経験した。キャンプ地となった北九州では、ウエールズの練習を1万7千の市民がスタジアムで迎え、アンセムの歌声で歓迎するなど、忘れられない思い出も受け取った。 「ハイボールキャッチの仕方など、チームの若い選手にも伝えられることがあるといいと思う」(ウィリアムズ) 指揮官ルディケHCは、4年に一度結成されるB&Iライオンズのキャップも擁するFBを複数年で迎えられることに喜びを隠さない。 「リアムはいわゆるXファクター。カウンターアタックなどでは相手デイフェンスにとって非常に厄介で守りにくい存在になるはず。そしてハイパント・キャッチなど(アタックの組み立て上)重要なプレーでも機能してくれる。SOのバーナード・フォーリーから繰り出されるキックをしっかりと確保するだろう」(ルディケHC) コールズは先週合流したところだが、ウィリアムズは先月上旬の小田原合宿にも参加し(のち一時帰国)、すでにチームに馴染んでいる。 チャンピオンチームの開幕戦は12月10日(日)14:30に、秩父宮ラグビー場で開催される。対戦相手は昨季準決勝の相手、リベンジに燃える東京サントリーサンゴリアスだ。