「パパ、キモーい!」と娘は予想外の反応が…川越達也が50代でYouTubeに進出した真意「25歳年下に8時間も説得されて」
川越さん:自分がYouTubeをやるなんてまったく想像つかなったです。ただ、子どもたちがよく観てるんですよ。僕が「川越シェフ」っていうのは子どもたちも、子どもたちの友達も過去の映像を観ながらだいぶわかってきたから、YouTubeっていう枠の中で活動るのもいいかなって。 ── 3月に荒木さんからオファーがきて、即答だったのでしょうか? 川越さん:自分のなかでは決まっていたけど、YouTubeは不特定多数の人が見るから、うちの奥さんと子どもたちに相談しました。奥さんは、最初は不安がっていましたが、お仕事としてしっかりやるのであればと背中を押してくれました。子どもたちは、「パパ、YouTube始めようと思うんだけど、どう思う?」「やだー、キモーい!」って(笑)。喜んでくれるかと思ったらまさかの反応。最初は娘たちに黙って始めましたが、最近は喜んでくれています。
■批判覚悟していたけれど ── いざ、YouTubeをはじめていかがでしたか? 川越さん:さまざまな感情ですね。語り尽くせない。僕がYouTubeを始めるタイミングでインフルエンサーと呼ばれる方たちともコラボもさせてもらって感謝しかないです。「水の件は触ってもいいですか?」と聞かれたので、向こうとしては触らないわけにはいかないだろうから、こっちもOKですよって言って。 ── 反響はいかがですか? 川越さん:コメントは全部読んでいますが、批判は覚悟していたけど、思った以上に温かいコメントをいただいていますね。あと、当時とキャラクターが変わって優しそうとか丁寧という声もありましたが、僕のなかではずっと同じなんですよね。以前やっていた料理教室の生徒さんも見てくださいましたが、「先生、あのまんまですね」って言ってくださる方がほとんどでした。
── たしかにテレビではわりとハッキリされているというか、辛口なコメントを出される印象もありました…。 川越さん:テレビではそう映っていたかもしれないですね。ハッキリものをいうことを求められていたので、乱暴なイメージを持たれた方もいたんだと思うけど、わりと穏やかなほうかと(笑)。 ── はい(笑)。YouTubeも始動されましたが、今後、またレストランをやる予定はありますか? 川越さん:娘たちが「もう父ちゃん家にいなくていいよ」っていうときが来たら、ガッツリやりたいなって思ってはいます。今は、平日は家族と住んでいませんが、そうは言ってもまだいちばん下の娘が2歳ですからね。独りよがりかもしれませんが、週末とはいえ、家にいられるときは家族と一緒にいたいと思いますし、当たり前なんですけど、お店を始めたら朝から夜までかかりっきりなので。ただ、レストランは大好きだからいつか再開したいですね。僕らしいレストランがまたできたらな、とは思っています。
PROFILE 川越達也さん かわごえ・たつや。1973年生まれ。宮崎県出身。27歳で「ティアラ・K・リストランテ」をオープンし、その後「TATSUYA KAWAGOE」に改名し代官山に移転。現在は東京と長野と宮崎の3拠点生活を送り、商品開発やコンサルティング業務に携わる。7月に始めたYouTube「川越シェフだよ。」がスタート。 取材・文/松永怜 写真提供/(株)タツヤカワゴエ、Begin
松永怜