【地方競馬】船橋・若潮スプリント ギガースが重賞V3 想定外の展開も地力の違いで克服
「若潮スプリント」(29日、船橋) ヒヤヒヤのゴール前だったが、実績上位のギガースが1番人気に応えて重賞3勝目をマーク。「第14回優駿スプリント・S2」(7月10日・大井)、「第14回習志野きらっとスプリント・S2」(7月18日・船橋)の優先出走権を獲得した。半馬身差の2着には単騎で逃げた9番人気のオーソレリカが奮闘。そこから5馬身離れた3着に2番人気のザイデルバストが後方から突っ込んだ。 スタートで他馬に挟まれてダッシュが効かず、序盤は想定外の中団からになったギガース。初めて背負う58キロもあってスタンドからはどよめきも起こったが、終わって見れば地力が違った。 単騎で逃げまくるオーソレリカをゴール寸前、上がり最速タイの末脚で半馬身かわす薄氷Vだが、森泰斗は「すごく馬が好きな馬なので、ちょうどいい目標になりました。ゴールまでにはつかまえられると思っていましたよ」と余裕の笑み。自身も先週のプラチナCに続く2週連続の重賞Vと絶好調だ。 「ドキドキでした。森くんが冷静に乗ってくれましたね。それに中央の馬を相手にした前走の経験も生かせましたね」と佐藤裕師は満足そう。次走は優駿スプリントの予定だが、「59キロを背負うようならいったん休養に入って、北海道スプリントC・Jpn3(8月15日・門別)を目指すかも」と流動的。同じ勝負服の僚馬シシュフォス&森泰斗コンビで挑む来週の東京ダービー(6月5日・大井)へ最高の形で向かうことだけは確定した。