70歳代「貯蓄ゼロ」「貯蓄3000万円以上」どっちが多い?比較した結果
【二人以上世帯】70歳代の貯蓄割合
金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査」によると、70歳代の二人以上世帯における貯蓄割合は下記のとおりです。 ・貯蓄ゼロ:19.2% ・貯蓄3000万円以上:19.7% 70歳代 二人以上世帯において、貯蓄3000万円以上を達成している割合は全体の19.7%にとどまり、約8割以上の世帯が達成できていません。 さらに、貯蓄ゼロの割合は全体の19.2%と高く、貯蓄3000万円以上とほぼ同水準という厳しい実態が浮き彫りとなっています。 では、単身世帯の場合はどうでしょうか。
【単身世帯】70歳代の貯蓄割合
金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査」によると、70歳代の単身世帯における貯蓄割合は下記のとおりです。 ・貯蓄ゼロ:26.7% ・貯蓄3000万円以上:17.3% 70歳代 単身世帯において、貯蓄3000万円以上を達成している割合は全体の17.3%にとどまり、二人以上世帯よりも割合が少なくなっています。 さらに、貯蓄ゼロ世帯は全体の26.7%を占めており、貯蓄3000万円以上の世帯を上回る結果に。 上記から、老後生活をスタートさせている70歳代でも貯蓄3000万円以上を達成している世帯は少なく、「貯蓄ができている世帯」と「貯蓄が全くできていない世帯」で二極化傾向にあることがわかります。 老後の生活を安心して送るためには、早いうちから計画的に貯蓄を始めていくことが重要です。 では、老後資金として3000万円を貯めるために、今できることは何があるのでしょうか。 次章にて70歳代までに老後資金を貯める方法について、確認していきましょう。
70歳代までに老後資金を貯める方法3つ
最後に、老後資金として3000万円を貯めるために、今やっておきたいことを紹介していきます。 ●老後資金を貯める方法1. 毎月の支出を減らす 「老後資金がなかなか貯まらない」という方は、まず毎月の支出を見直すことが大切です。 具体的な方法としては、下記を実践してみることをおすすめします。 ・家計簿をつけて、毎月の支出を把握する ・通信費や光熱費などの固定費を見直す ・食費や日用品などの変動費を見直す 毎月の固定費や変動費を見直し、節約できるものは節約することで、貯蓄に回せるお金を増やすことができるでしょう。 ●老後資金を貯める方法2. 収入を増やす 老後資金を貯めるための手段として、「収入を増やす」ことも検討できると良いです。 具体的な方法としては、「転職」や「副業」などが挙げられます。 なお、会社員の場合、転職をして収入アップができれば、貯蓄に回せる枠を増やせるだけでなく、将来受け取れる厚生年金の受給額をアップさせることもできます。 また、収入の一部を貯蓄に回す場合は「先取り貯蓄」を実践してみることをおすすめします。 先取り貯蓄とは、給与が振り込まれたら、自動的に貯蓄用の口座へ振替がされるもので、貯蓄が苦手な人に有効な手段といえます。 ●老後資金を貯める方法3. 資産運用をする 貯蓄したお金を資産運用することで、さらに老後資金を増やす選択肢が広がります。 特に2024年から新たに始まった「新NISA」は、投資で得られた収益に対して税金がかからず、非課税保有期間が無期限であるため、老後に向けた長期的な資産運用におすすめです。 金融庁が運用している「資産運用シミュレーション」を利用すれば、老後までにどのくらい運用利益が出るのかなどを確認できるため、気になる方は一度シミュレーションしてみると良いでしょう。