WHITE SCORPION連載【第10回】CHOCO「渡辺麻友さんのような王道アイドルに」
’23年4月から約半年間にわたって行われたオーディション『IDOL3.0 PROJECT』を経て結成された秋元康総合プロデュースのアイドルグループ「WHITE SCORPION」(ホワイトスコーピオン)。 【画像】神スタイル…!CHOCOの美脚際立つ天使級ロングブーツ姿 ’23年12月7日に配信シングル『眼差しSniper』でデビュー。 毎月新曲を発表し、3月7日に4th配信シングル『雑踏の孤独』を、4月7日には5th配信シングル『Satisfaction graffiti』をリリースした。 そんな彼女たちのパーソナルな素顔に迫るスペシャル連載。 連載第10回は、CHOCOのロングインタビューをお届け! ◆三度目の正直で、やっとアイドルになれた ──ご出身はどちらですか? 「生まれたのは東京ですが、小学6年生になるタイミングで北海道に引っ越しました。ある日、父に『引っ越したいけど、せっかくなら日本の端っこがいいから、北海道か沖縄かどっちか選んでほしい』って言われたんです。沖縄には毎年夏休みに家族旅行で訪れていて、これからもみんなで旅行をしたいと思ったので、だったら……という理由で北海道に決まりました。父は気ままな性格というか、かなり自由人なんです」 ──CHOCOさんも北海道でのびのびと自由奔放に育った? 「わりと両親は厳しくて、勉強に関してもうるさかったです。アイドルのオーディションを受けることもずっと反対されていたんです。合格できるかわからないのに、『オーディションを受けて勉強がおろそかになるのはよくない』と言われていました。だから東京の会場で審査がある時は、北海道から東京までの往復の飛行機代を自分で払っていました。コールセンターでアルバイトをしてコツコツ貯めたお金で。今まで交通費にいくら使ったか考えたくないくらいです……(笑)」 ──そうまでしてアイドルになりたかった? 「はい。幼稚園の頃に見たAKB48さんがきっかけでアイドルを好きになりました。AKB48さんの選抜総選挙を毎年楽しみにしていて、テレビにかじりついて見ていた記憶があります。推しメンは渡辺麻友さん。完璧なビジュアルはもちろん、ステージでキラキラしたオーラを放つ姿に目を引かれました。バラエティやお芝居など各方面で活躍されながらも、“アイドル”という芯を持ち続けているところも素敵だなと思って、私も渡辺麻友さんのような王道アイドルになりたいと思っていました」 ──アイドルになる夢を周りの人に話したことは? 「誰にも言ったことがなかったです。アイドルのオーディションを受けていることもずっと隠していました。だから高校の友だちから遊びに誘われて断ると、『そんなにアルバイトをしているのに、どうしてお金を持ってないの?』って不思議に思われていたんです。友だちは、私がバイト代を飛行機のチケットに使っているのを知らないので(笑)」 ──高校ではどんなことを学んでいましたか? 「動物が好きなのもあって、獣医になるためのコースがある高校に通っていました。テーマごとにグループを組んで研究発表をしたり、豚の角膜の薄切など専門的なことを学んでいました。ただ、動物は好きだけど、将来的に獣医になりたいかと聞かれたら、きっぱり『はい』と言い切れなかったです。やっぱり昔からずっとなりたいと思って憧れていたのはアイドルだったので……。それで、日向坂46さんのオーディションと、僕が見たかった青空さんのオーディションを受けたのですが、残念ながら結果は不合格でした。どちらも友だちが合格したので、その時はちょっぴり悔しい気持ちもありました」 ──通っていた高校の友だちですか? 「いえ、オーディションの途中で知り合って仲良くなった、同じ北海道出身の藤嶌果歩ちゃん(日向坂46メンバー)と工藤唯愛ちゃん(僕が見たかった青空メンバー)です。僕が見たかった青空さんの合格発表の時は、唯愛ちゃんと席が隣だったんです。名前を呼ばれなかった人は先に部屋を出ていくんですけど、去り際に唯愛ちゃんから『絶対また会おうね』って言われたのが嬉しかったです。もし今後、フェスやイベントなどで共演できる機会があれば、唯愛ちゃんと再会するのが楽しみです」 ──WHITE SCORPIONのオーディションに合格し、メンバーに選ばれた瞬間はどんな気持ちでしたか? 「歌もダンスも未経験だったので、まさか合格できるとは思っていなかったです。しかも合格者の中で一番最初に自分の名前を呼ばれたので、『え? 呼ばれた?』と思って、頭が真っ白になりました。呼ばれた人から順番にステージに移動しなきゃいけないのに、驚きすぎてちょっと混乱していました(笑)」 ──三度目の正直でアイドルになる夢を摑んだんですね。学校の友だちも驚いていたのでは? 「WHITE SCORPIONは公開審査もあったので、実はオーディションの途中で、受けていることがバレちゃって(笑)。周囲の人に応援されながら挑戦することは初めてだったので、みんなのエールが力になって頑張ることができました。活動がスタートして転校することになったのですが、終業式の日にクラスメイトたちが『最後だから』と言って、CHOCOにちなんでチョコレートをプレゼントしてくれました」 「あと、担任の先生とクラスのみんながサプライズのメッセージ動画を作ってくれたんです。しかも15分くらいの超大作(笑)。その動画を見たら、応援メッセージの後に私たちのデビュー曲『眼差しSniper』をみんなで踊ってくれていました。みんなに温かく送り出してもらえて本当に幸せでした」 ──自分もアイドルになって、アイドルの対する見方は変わりましたか? 「アイドルへの尊敬の気持ちがさらに大きくなりました。とくに櫻坂46さんはダンスのスキルや一体感のあるパフォーマンスがすごいと思って見ていたのですが、WHITE SCORPIONもTAKAHIRO先生に振り付けをしていただき、あそこまで完成度の高いものを短期間で作り上げることがこんなにも難しいんだ、というのを実感しました。私は歌もダンスも未経験だったからこそ、人一倍頑張らなきゃいけないと思っています」 ──CHOCOさんの理想のアイドル像は? 「やっぱり、憧れの存在である渡辺麻友さんのような王道アイドルを目指したいです。WHITE SCORPIONはダンス経験のあるメンバーや、かっこいい表現が得意なメンバーがたくさんいるので、その中で私はパフォーマンス中に可愛い表情や仕草ができたらいいなと思っています。そういう部分に注目してくれる方もいるんじゃないかなと思うので」 ──メンバーにはどんなキャラと言われることが多いですか? 「自分で言うのは恥ずかしいですが、メンバーには『天性のアイドルだね』って褒めてもらえます。あざとい仕草とかポーズをしたりするので(笑)。あごに人差し指を当てる仕草があって、最初は無意識によくやっていたんです。そしたらメンバーに『ぶりっこしてる!』ってツッコミを入れられて、いつの間にか“CHOCOポーズ”と言われるようになりました(笑)。握手会でもファンの方に『CHOCOポーズしてください』ってリクエストされます」 ──自慢できる特技はありますか? 「アニメやゲームが大好きな二次元オタクなのですが、自作PCを組むことができます。『原神』や『フォートナイト』というゲームが好きで、もっと快適にゲームを楽しみたいと思い、ハイスペックなグラフィックボードなどのパーツを買って自分で取り付けました」 ──もともとパソコンの知識があったんですか? 「いえ、ネットで一から調べました(笑)。あと、知識といえば高校で学んでいた動物。チンチラやフクロモモンガ、エゾサンショウウオなどの珍しい生き物を育てているので、私のそういう一面も知っていただき、自作PCや動物好きの方たちにもアピールして、ファン層を広げることに貢献できたらいいなと思っています」 ──グループとしてはこれからどんな夢を叶えたいですか? 「オーディションの時から、日本だけでなく世界に通用するグループを目指してやっているので、最終目標はワールドツアーです。メンバーもみんな同じ夢を抱いていると思うし、絶対に叶えたい夢ですが、そのためにも今は目の前のことを一つひとつ真剣に取り組んでいきたいです。そうすれば少しずつ活動の幅も広がっていくと思うし、見てくださる方も増えていくと思うので。いきなり大きなものを目指すというよりも、コツコツと着実に進んでいき、みんなに愛されながら活動していきたいです」 ──個人的に挑戦してみたいことは? 「大好きな動物に関わるお仕事をやってみたい! テレビの動物番組に出演して、動物園のバックヤードに行って飼育員さんのお手伝いをしたり、生まれたばかりの赤ちゃんのお世話をしてみたいです。あと、二次元オタクでアニメも大好きなので、本当に夢のような話ですが、いつか声優さんのお仕事もやってみたいです。とにかく動物と二次元を愛しているので、これからお仕事に活かせたらいいなと思っています」 ◆アイドルは『違う生き物』みたいな感覚 ──CHOCOさんが、ありのままの自分をさらけ出すことはありますか? 「やっぱり私にとってのアイドルは、夢を見させてくれる存在なんです。それこそ渡辺麻友さんもそうなのですが、完璧で、どこか儚い存在で、幻想を抱かせてくれるようなアイドルが好きで。同じ人間というより、“アイドル”というひとつの違う生き物みたいな感覚で推しているところもあります。だから素をさらけ出したり、あまりにも身近すぎる存在っていうのはちょっと違うのかな?って個人的には思っています」 「だからファンの方には、アイドルとしてのCHOCOを好きになっていただけたら嬉しいです。そこからもっと好きになってくれたら、きっと自然と私の人間味が見えてくるはずなので、『実はこんな子だったんだ』『あざといキャラだけじゃないんだね』みたいに深く知っていただけるのであれば、とてもありがたいなって思います」 ──2024年はどんな年にしたいですか? 「とにかく忙しい年にしたいです。まずはグループの名前をたくさんの方に知っていただくことが大切だと思うので、いろんなお仕事にどんどん挑戦したいと思っています。私自身、ちょっと特殊な趣味や特技が多いですし、ほかのメンバーも普通はあまり持ってないような特技がある子が多いので、メンバー個人が各方面のジャンルで活躍して、それをグループに還元することができれば、もっと幅広い方に知っていただけるんじゃないかと思います。メンバーそれぞれの魅力や特技を活かしたお仕事をたくさんできる年になるように頑張りたいです」 PROFILE CHOCO 12月27日生まれ。東京都出身。 趣味:アニメ鑑賞・ゲーム・ペットのチラちゃんを愛でること 特技:自作PC・乗馬・ピアノ 取材・文:宮田英一郎
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