急増するイノシシ・ニホンジカによる農作物被害に歯止めをかける広域捕獲 7月開始
RAB青森放送
急増するイノシシなどの農作物被害に歯止めをかける取り組みです。県は来月から県南地域で市町村をまたぐ広域捕獲を実施します。 ことしも県南地域を中心に目撃が相次いでいるイノシシ。昨年度県内では前の年の3倍・269頭のイノシシが目撃され、2022年度の農作物被害は1.6ヘクタール、530万円と面積・金額ともに前の年の4倍にのぼっています。 また、年々生息域を広げているニホンジカによる被害も大きな問題です。急増する被害に対応するために実施する県の広域捕獲は八戸市や南部町など三八上北地域の9市町村を対象に来月上旬から10月末まで行われます。 これまで農地周辺で行っていた市町村単位の対策に加えて対象範囲を里山まで広げるとともに、近隣市町村と連携しながらイノシシとニホンジカあわせて60頭を捕獲目標に掲げています。 ★県農林水産部 栗林豊次長 「農村周辺の山間地域を中心に広域的な捕獲活動を行うものであります 農地にイノシシやニホンジカが降りてくる前に発生源となる山間部で対策を講じることにより農作物被害の軽減が期待できます」 狩猟期間外の捕獲実施により県は被害に歯止めをかけたい考えです。