ノーシードから逆襲期す横浜創学館 スタイル異なる双子が口をそろえた2文字へ躍動誓う/神奈川
昨夏ベスト8ながら今年はノーシードからの「逆襲」をチームスローガンに掲げる横浜創学館(神奈川)。注目はプレースタイルの異なる2年生双子の今尾兄弟だ。 弟憧冴(とうが)捕手はチームの「扇の要」を務める。プロ注目の鈴木圭晋(けいしん)投手(3年)を「相手打者のスイングを見て、そこから直感で配球を決めます」と、大胆なリードで引っ張る。打撃面では低反発バットの影響を感じさせない長打力が身上で「夏はホームランを5本打ちます」と強気だ。 兄優冴(ゆうが)内野手は憧れの西武源田の守備を参考にしたハンドリングで、内野の複数ポジションをこなす。打っては「切り札」としてチャンスでの起用を想定。「出番でチームの流れを変えられるように、練習から1球1球大切にして取り組んでいます」と来たるべき時に備えている。 双子である強みを「いつでも練習できるので、練習相手を見つける時間が省ける」と声をそろえた2人。小学生のころから切磋琢磨(せっさたくま)し「双子で出場できたら盛り上がるのでは」という思いから、同じ学校への進学を決めた。入学後は2人の「夢」実現へ努力を重ね、今夏はそろってのメンバー入りがかなった。 器用かつ勝負強さも兼ね備える兄と、大胆かつ豪快な弟。プレースタイルは異なるが、思いは1つ。「優勝」へ向けた「逆襲」が始まる。