「生成AIは一般論しか答えないから使えない」と言う人が見落としている使い方 (横須賀輝尚 経営コンサルタント)
■どんなことに使えばいいかわからない?
2024年4月のFIXER社によるアンケート調査によると、生成AIを業務で活用していないビジネスパーソンの57%が「特に必要としていない」と回答し、23%が「どんな業務に使えばいいかわからない」と思っているそうです。 (参考:生成AI「どう使えば良いかわからない」23%…日本企業の戸惑い浮き彫りに【経営者・管理職へのアンケート調査】 日高広太郎 ゴールドオンライン 2024/04/08) これを見ると、「生成AIが使えない」というより、そもそもまだ「わからない」という声が多いことがわかります。用途がわからなければ、使ってみようとも思えません。「小説も書いてくれるそうだ」「イラストも描いてくれる」と言われて、すごいのはわかるけど、自分になんの影響があるんだろうか……? というのが率直な感想なのでしょう。 この方たちに限らず、生成AIについて「使えない論」の提唱者は、まだその用途を知っていない、生成AIの良さを体感していないだけだと私は思うのです。いままであげたような論点も、その未体験の中で、なんとなく生成AIに脅威や嫌悪感を覚え、さまざまな視点から「使えない論」を論じているのではないかと考えています。 横須賀輝尚 パワーコンテンツジャパン株式会社 代表取締役/特定行政書士
【プロフィール】
1979年、埼玉県行田市生まれ。専修大学法学部在学中に行政書士資格に合格。2003年、23歳で行政書士事務所を開設・独立。2007年、士業向けの経営スクール『経営天才塾』(現:LEGAL BACKS)をスタートさせ創設以来全国のべ2,000人以上が参加。著書に『プロが教える潰れる会社のシグナル』(さくら舎)、『会社を救うプロ士業 会社を潰すダメ士業』(さくら舎)、『資格起業家になる! 成功する「超高収益ビジネスモデル」のつくり方』(日本実業出版社)、『お母さん、明日からぼくの会社はなくなります』(角川フォレスタ)、他多数。